2024/03/29

バッハからイタリアのバンド「イ・プー」にたどり着いた。好き。

外は暖かな春なのに、室内の寒さに精神がやられてしまった日。完全に自分は「狭い世界で罵倒されていた頃の私」の思考回路に陥ってしまって、大したことじゃないのに「完璧な自己否定の回廊」をぐるぐる。

恨みまみれでも、否定された自分を引き受ける。せめて相手を少しでも否定すればいいものを、相手は完璧で、私は不完全。圧倒的な世界。それがごく僅かで狭いということも知らずに。

「そんな小さいことで威張るバカを相手にしちゃダメよ。ものすごくちっちゃいやつよ。あなたは優しくて賢くてハートフルな人間よ。私は大好きよ。」

って、母が言ってくれて、私はすごく救われた。

そうだ、バーカバーカ。たかが滑り台を、たかがスノーボードを、たかがアイススケートを、たかが鉄棒を、たかが、たかが、たったそれだけのことを「自分はできる」と言って、初めてでできなかった私を「お前は怖がりだ、どんくさい、情けない、こんなこともできないのか」と威張ってバカにして、私の人格さえも否定せずにいられなかった父。

たかがそれだけのことを、小学生の娘相手に。

小学生の娘が初見で「できない」ということを受け入れられずに、否定していた。

頭おかしい人だったんだな。そうか。

高校1年の冬。色々しんどくて、精神的は統合失調症が疑われ、学校へ通えなくなった。春にはなんとか高校2年になれたけれど、そのまま高校を辞めてしまった。

その夏。単身中国へ行き、現地の語学学校で寮生活した。

私がホームシックで日本へ電話したとき。タクシーに一人で乗るのがこわくて、中国にいた父に電話したとき。

「情けない」「なにがそんなに怖いんだ」「17歳にもなって」と言っていた。

単身中国。言葉もわからない。17歳。不安定な精神の治療のため向精神薬を飲みながら。

どこが情けないんだろう。

めちゃくちゃ頑張ってるじゃないか。どうして誰も私を「すごいね、がんばってるね」と言わなかったんだろう。

というのをイ・プーを聞きながら思い出すままにつらつらと書いたよ私、今日今夜に乾杯。

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