【絶望】やればできる!の罠【努力ができない人へ】
「やればできる!」
でおなじみのお笑いコンビティモンディの高岸さんが、プロ野球選手になったらしい。
高岸さんは、身をもって「やればできる!」ということを実証してくれたわけだ。
この「やればできる」精神ってあなたはどう思いますか?
「できない自分に勇気を与えてくれるいい言葉だ」
「自分も頑張ろうという気にさせてくれる」
と、まぁ基本的には肯定されていることが多い考えですよね。
僕もこの考えには、おおむね肯定的です。
おおむねというのは、少し懐疑的な部分があるから。
やればできる精神というのは、残酷な結果になる可能性があるという疑問があるんです。
やってもできない人は存在する
やってもできない人って、必ずある程度の確率で存在するわけです。
たとえば、どんなに野球が好きで、どんなに努力をしたとしても、プロ野球選手になれる人数は限られているのだから、必ずあぶれてしまう人は存在する。
運動に限らず、勉強でもそうです。
たとえば、東大に入りたい人が、どんなに勉強が大好きで、どんなに努力をしたとしても、東大に入れる人数は限られているのだから、必ず入学できない人は存在する。
そう、やってもできない人は存在するんです。
そもそも、努力をできるかどうか自体が遺伝で決まっているなんて研究もあるわけですから、どれだけ頑張っても、そもそも努力ができない人も存在するわけです。
だから努力をすんなってわけではない
「そっか、なら無駄な努力なんてしない方がいいよね」
なんてことを推奨しているわけではない。
人生を生きていく上で、努力は絶対必要です。
「僕は努力なんてしたことがない。ただ自分がやりたいことをしていた結果、成功者と言われる人になってしまっただけだ」
なんてことを言っている成功者の本を何冊も読んできたので、こんな人になれれば一番いい。
が、そんな人なんて99%いない。
努力を努力と思わないで成功した人は、ただの天才です。
凡人と天才は住んでいる世界が違う。
なら、凡人は凡人なりに、戦うフィールドを考えないといけない。
凡人ができることは、天才と戦って勝つことではなく、自分が少しでも有利になるフィールドを考えることです。
バカ大学のトップを目指す
上を見たらキリがない。
しかし、下を見たってそれはやはり、キリがないんです。
たとえば、僕は偏差値が43の大学を卒業しています。
普通に考えれば、Fラン以下の大学なんて目も当てられないわけですが、それだってやはり下には下がいる。
単純に43以下の大学も存在していますし、人によっては大学に進学したと言うだけで羨ましいと思われることだってある。
「僕は底辺だ!」
なんて言っている人にも、更に底辺は存在する。
年収300万で非正規雇用のライン工をしている、なんて人にだって、それを羨ましがる、年収200万のフリーターの人は、必ず存在するわけです。
ならば、自分ができることは一つだけ。
自分の現在いる場所か、それ以下の場所でトップを目指すことです。
たとえば、僕が偏差値43の大学でやるべきだったことは、その大学で努力をしトップを目指すか、偏差値40の大学に入り、努力せずトップを目指すことだったんです。
自分の能力を見極める
自分の能力を見極めることが必要です。
自分の能力を知らなければ、
「やればできる!」
の精神で、ひたすら努力をし、努力に努力を重ねた結果、残念な結果になってしまったらどうするでしょう。
大半の人は、絶望する。
たとえ、そこで、
「残念な結果になってしまったのは、自分の努力が足りないからだ!」
なんて、さらに努力に努力を重ねる。
その結果、さらに残念な結果になったらどうするんでしょう。
きっと、更にまた人生に絶望してしまう。
人によっては、生きていることすら嫌になるかもしれない。
努力をすることが悪いことではないのですが、
「努力は必ず報われる」
という努力神話。『やればできる』精神は、ときに人生を絶望に追い込んでしまう。
そんな危険があるのではないかと思うんです。
だから、自分にあった努力をしなくてはいけない。
自分の能力の見極めが、人生における最も大事なことではないかと思うわけです。
これはおっさんの戯言です
これは、38のおっさんが書いた戯言です。
もし、この記事を読んだ10代の若者が、
「そっか、努力なんてしたってしょうがないんだ…」
と思ってはいけない。
そもそも、努力なんてある程度やってみないと、自分がどれくらいできるかなんてわからないわけだから、やはり努力はしてみないといけないわけです。
そんな努力をした結果、残念なことになり、
「私はなんてダメな人間なんだ…」
と思ってはいけないということ。
そもそも努力ができなくても、
「私は努力もできないゴミクソ野郎だ…」
というような人がいたら、それは間違いだ、ということを伝えたかったわけです。
結論。
『できない事があっても、それはそれで自分』
ということです。
ながながとおっさんの戯言を聞いてもらいありがとうございました。
おっさんは、できないことをしようと今努力しています。
できなかったらできなかったで、それはそれで単なるおっさんです。
おっさん×努力=おっさん
という公式は必ず覚えていてください。
テストには出ませんが、これを覚えることで、遠くにいるおっさんの口角が1ミリ上がります。
ではまた。
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