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『フェイク』と『ファクト』の入り乱れる世界…。真実の道を切り開いていくのは自分自身!

新春の青空の元、沿道には大勢の観客が詰めかけ、20校の若きアスリートを今か今かと待ち構える。自校の旗を振り思い思いの掛け声で選手を応援し、そして自分の気持ちをも鼓舞する。

2020年1月3日。朝早くの新幹線に乗り家族で向かうは華の都大東京!二日間にわたる東京箱根間往復駅伝の我が母校の応援に家族で初めてでかけたのは11ヶ月前。

一瞬に駆け抜ける風のような選手達にもう大興奮の子供達、そして自分!

『あぁ一年後また来ようね!来年は優勝するところ観たいね!』

と話に花を咲かせたのは東京駅内のラーメン屋。

その後は、都内の大きなドーム球場サイドのホテルに泊まり、ヒーローショーを見て翌日は、東京タワーからの銀座でお茶して、ぶらり東京散歩。

絵に描いたような御上りさんツアーを楽しんだお正月休み。

それが…。

一瞬にして世界が激変した!(もちろん世界では徐々に進行していたのだが…。)

新型コロナウィルス。その存在が私達の生活を一変してしまう。未知のもので対処方法がなく…。無症状の保菌者で罹患に気づかず行動して、その感染力が強さから爆発的に広がって…。洪水のような情報の嵐で右往左往…。

真実が見えない中での不安な生活…。

そんな中手にしたこの一冊。

コロナ黙示録 海堂尊


初版は、7月に発売されていて読もうか読むまいかで悩みようやく手にした本書。

海堂尊ワールドの面々。まさにオールスターの出演なので、エンターテイメントとして気軽に読もうと思っていたのですが、中々手にしなかった…。

この本を読むために大好きなバブルシリーズを再読して勢いをつけて…。

スタートは、何故かグッチーこと田口先生が作家。エッセイを書きませんかと高階学長から依頼されるところからのスタート。

そして、舞台は、北へ、船へ、大学病院へと点と点が線になり面になっていく。

大好きな世良先生、速水先生も登場!

新型コロナのパンデミックの裏で蠢く権力、立場、プライド…。何がファクトでフェイクなのかがわからなくなる世界…。

あくまで本書は、フィクションであるのですが、話の流れがどこかの国の一連の流れに紐づけてしまいそうになる…。なので、あくまでもフィクションであることを前提として、冷静な視点で読んでもらえたらと思います。

もちろん自分は医療従事者でなく、専門家でもないのですが、この世界の激変によって医療関係者の皆様の命懸けの努力によって支えていただいている事に改めて尊敬の念を。

そして、自分に出来ることはやはり罹患しないよう、させないように出来ることを真摯に続けることが大切だと改めて考えました。

ゆっくりゆっくり毎日一歩一歩。

皆さんで世界を守っていきましょう。

この時間をもてることに感謝して。




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