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留学生から学ぶ、周囲の在り方

今日、とある留学生と話をした。
コーチング、とまではいかなくとも、私の中で目的を持った形での面談を週1回「20分〜30分まで」と、時間設定を前もってお互いに合意してから話す様にしている。

この学生は、聴覚優位なのか、視覚優位なのか、感覚優位なのか、話しながら探っていく。何かを伝える時、言葉で表現する事があまり得意では無いからだ。

「それってどんなイメージ?もっと聞かせて」

そんな風に伝えながら話してもらう。

私の仮説は違うかもしれないけれど、なんとなく感じるのは、「この子はもしかすると、これまで周りから色んな事を言われ続けてきたのかもしれないな」という事。

「ああしろ」「こうしろ」「なんでちゃんと出来ないの?」
時には「は?」という反応もたくさんあったかもしれない。

確かに、周りがそう言ってしまいたくなる節はある。

今、現地の先生も表面上で判断してしまっているかもしれない。

きっとこの子は、これまで沢山そういう体験をして、そういう大人の反応を見てきているから、すぐに「またか」って察知してしまう様な気がする。

だから、やる気が湧かなくなってしまうのでは?
何かを言うのが怖くなってしまうのでは?
失敗するのが怖くなるのでは?
傷付く気持ちをたくさん知っているのでは?

「普通はこうするでしょう」という、マジョリティの周囲の在り方とは違う在り方を考えてみる。私達の思う「普通」は、この子の「普通」では無いのかもしれない。そこから疑って、「その子」の横に立って、真っ白の状態で話を聴いてみる。

「その子」が何を感じているのか。どうしたいのか。

聴くことを重ねていくと、その子の見えている世界が少しずつ見えてくる。少なくとも、見ようとする。

そして、ナイストライ!ナイスチャレンジ!
で受け止める。

そんな在り方が周囲にたくさんあれば、自ら次もやってみようと思える様になるのでは。

きっと時間はかかるだろう。
この学生の可能性を信じたい。
応援者でありたい。
なぜならば、この学生の中に「こうしたい」があるから。



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