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四泊五日の家なき子日記・その2

【二日目・牛久大仏観光】

二日目は牛久駅前で友人と待ち合わせして、バスで牛久大仏に向かいます。
牛久大仏は中に入って観光ができるとテレビで見たので、以前から行ってみたかったのです。
友人は一度行ったことがあるそうですが、私に付き合ってくれることになりました。

それにしても、大仏様の中に入ろうという発想がすごい。
鎌倉大仏もそうですが、奈良育ちの私には考えられません。
大仏様は、一般人は触ってはいけないものだと思っていました。
それが、中に入れるどころか観光まで出来てしまうとは。

牛久駅からはバスで20分ぐらい。
バス停で降りると目の前にどーんと大仏が現れて、テンションが上がります。

拝観料を払って入口から入ると、庭園です。
一本道があり、その先に真っ白の大仏様が立っています(牛久阿弥陀というそうです)。
庭園には花が咲き、池があり、極楽浄土という雰囲気。

大仏様の背面にまわり、いよいよ中に入ります。
スタッフの方から「靴を脱いでください」とビニール袋を渡されました。
入ってすぐは教室サイズぐらいで壁と床だけの窓もない部屋で、後から来られた女性二人が入室すると、扉が閉められます。

…なんか、知ってる、こういう雰囲気。
あれです、テーマパークでアトラクションが始まる前の待機部屋みたいなところ。
これから乗るアトラクションの説明を聞くところ。
スタッフの方から「これから暗くなります」と言われ、ますます知ってる感じになってきました。
暗闇の中で荘厳なナレーションが流れているので、友人に「タワー〇ブテラーに乗る前みたいだね」と言うのはガマンしました。

ナレーションが終わり、入って来たのと逆側の扉が開くと、そこは異空間です。
もう、間違いなくテーマパーク。
暗闇に光がさす中、出迎えてくれるのが動物たちではなく、たくさんの仏像なだけです。
ちょっと、怖い夢を見ているみたいです。
子供さん達はココで泣かないのでしょうか。

階段を上がると、牛久阿弥陀の歴史紹介ゾーンが。
1993年に創建って、意外とお若いんですね。
「私の方が年上じゃん」と思わず言ってしまいました。

その後、エレベーターで大仏様の胸のあたりの展望台へ。
顔のあたりまで行くのかと思ってましたが、残念。
まぁ顔だと敷地面積的に狭いかもですね。
東西南北に窓がついていて、眼下の庭園や隣接したお墓が眺められます。
展望台の下の部屋には金色の仏像が壁一面に並んでいたりして、「バブルの時に建てられたんだなぁ」という感じです。

大仏様から出て庭園を散策した後は、私が入口の看板で気になっていたものに向かいます。
日曜と祝日は「ふれあいガーデンテラス」で小動物と触れ合えるそうですが、残念ながらこの日は平日。
しかし、お猿さんのショーは開催と看板に書かれていたのです。

会場に行ってみると、観客は私と友人、1~2歳ぐらいのお子さん連れの若いご夫婦の4.5人。
この日はかなり気温が高く、ハッピを着てステージをこなすお猿さんに申し訳ない雰囲気です。
客が一人もいなければ、ステージが休みになったかもしれないのに…。
しかし、このお猿さん達(二頭出演していました)が友人のツボに大変ハマったらしく、すごいリアクションで楽しんでいます。
友人のおかげで、お猿さんや猿回しのお姉さんも、多少やりがいがあったのではないでしょうか。

この後はバスで駅まで戻り、牛久名物のウナギを食べて帰りました。

帰りの電車で友人が「いやぁ、大仏楽しかったなぁ…お猿さん…」とつぶやきました。
それ、良かったの絶対、大仏よりお猿さんでしょ。

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