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ブラック企業を渡り歩いた日々①
世の中に「ブラック企業」という言葉が出てきてもう10年以上になりますでしょうか?これも失われた20年が生み出した悪の一つなのかなと個人的には考えています。
ブラック企業といっても色々ですよね。例えば…。
・賃金未払い
・長時間労働(36協定無視)
・パワハラ、セクハラなどのハラスメント
・コンプライアンスを守らない など。
特に長時間労働というのは数十年も前から日本の企業では当たり前な部分もありましたが、バブルの頃のように働けば働くだけ収入が上がるなんてことがあったのでサラリーマンの皆さんは「ブラック」とは言わなかったのだと思います。
やはり労働に対する対価はそれ相応のものでなくてはならないと!
私が大学卒業後最初に勤務した会社はまさに「ブラック企業」でした。
・長時間労働
・残業代、休日出勤手当支給なし
主にこの2項目が該当していたように記憶しています。
当時は初めての社会人生活だったので全く何の違和感も感じることなく3年間勤めました。初めの頃は業績も悪くなかったので賞与もそれなりに支給されてましたし、残業は多いものの毎週日曜日は休めてました。
まあ、居心地は悪くなかったと思っていたのですが、やはり長時間労働はきついです。
当時の私の会社の社屋は3階建てで、私の席は3階にありました。
席からフロアまでの通路の途中に部長と専務の席があります。
彼らは何故か夜10時頃までは会社にいます。
夜8時頃に帰ろうとすると
「お!今日は早いね!もう帰るの?」
と部長。
「俺より先に帰るな!」という雰囲気を醸し出しているのです。
遅くまでやらないと終わらないような仕事を私に振っているのであれば私も早く帰ろうとはしませんが、当時は若かったのであまり重い仕事は振られていなかったので結構暇してました。
まあ、「何か他にやることありますか?」と私から聞くようなことも当時はしませんでしたけど…。(まあ、とにかく早く帰りたかったので!)
何とかして3階の部長の前を通過できたとしても、次の難関があるんです。
それは2階の社員食堂です。
夜8時にともなると会長社長を始めとする役員クラスが酒盛りを始めています。
そこで帰ろうとする私を会長が見つけると…。
「こうさん!ほれ!ここで飲もう!」
と酒盛りに強制参加させられるのです。
ちなみにその会社は最寄駅からはかなり離れている場所にあるため、ほとんどの社員は車通勤です。私も車通勤でした。
「私、車なんですけど!」と言ってもスルーされてました。
(安全のため、合法的な方法で帰宅してましたけど)
そもそも、私、酒に弱くてビールジョッキ半分でトイレに籠城してしまうくらいなんです。なのでトイレに2時間籠城した翌日には
「昨日、何してたんだ!」と怒られたりも…。
あの会社、今でも普通に存続しているようです。
遅くまで仕事をするのが美徳
という考えからは脱却してほしいですね。
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