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良くも悪くも類友

類友。
この言葉を聞いたことがない人のほうが少ないかもしれません。

「類は類を呼ぶ」ということですが、同じ考え方・価値観、生き方や育った環境など様々な要素が重なり合い、出会っているということは、何だか感慨深い感じがします。

なぜか分からないけれど、仲が良い人、多くを語らなくても話が分かる人、出会って数回言葉を交わしただけなのに、なんだか親しさを感じる人。

これは大人になってもありえることだと思います。あなたの身近にもいるかもしれません。

これから、実際の話も交えながらお話していきます。



今、出会って関わっている人はあなたと同じ

今まで出会ってきた人はたくさんいるかと思います。
一方で、すでに関わりが無くなった人もいるのも事実としてあると思います。
理由は様々あると思いますが、ひとつ明確なことは、「今のあなたにとって必要がなくなった」もしくは「離れた方が良いと感じた(判断した)」ということではないですか?
意図的に距離を置いたという場合もあるでしょう。しかし、必然とその人があなたにとって必要がなくなったから距離が開いていった、つまり離れていき、関係性が薄くもしくは無くなったということだと思います。

それが悪いのかと言うと、決してそうではなく、人生ベースで考えた時に、主役はあなたですから、登場人物(エキストラ)が目の前から去っていったというだけのことだと捉えて頂ければわかりやすかと思います。

そして、現在あなたが多く関わっている人たちは、現在のあなたにとって必要な人たちであり、あなた自身のことでもあるので、もし関わる人が変わっていれば、あなた自身も変化して成長して言っている証拠だということでしょう。


保育士さんも分からない!?

つい先日、保育士さんに「類友」の話をしたところ、子どもたちにも類友があるという話を聞きました。

その人は幼稚園で働いており、0歳~6歳児を相手にお仕事をされています。そんな小さな子供にも、類友が存在するのだとか。
言葉はハッキリと喋れる年齢になっていても、思考の部分では大人と異なり、自分の感情に制限をかけることのないであろう、直感というか本能で言動や行動をする年齢。その子たちの間でも、感じるものがあるのでしょう。自分と感覚が同じ、もしくは似ている子と仲が良く、一緒にいる時間も多いそうです。ただ、その分喧嘩も多くなるそうですが、すぐに仲直りしてまた一緒に仲良く遊ぶのだとか。
そのことは保育士さんでも、なぜだか分からない!のだそうです。

でも、僕は思いました。
「自我が形成される年齢が10歳前後だから、思考してどうこうするというわけではなくて、人間が本来本能として備えているものなんだろうな」と。

人間の本能的なもの

人間の本能的なものは小さい頃から大人になっても基本変わりませんが、思考することが出来るようになる、つまり頭を使っていろんなことを考えることが出来るようになってきて、社会や環境に合わせるようになってくる、もっというとそのように適応していくのが人間であり、それが大人になっていくということでもあります。
大人になるにつれて、人間の本能的な部分は表面化しにくくなるのが一般的で、つまりは理性が働いてくるので、極端に言うと、本能・感情を押し殺すようになってしまうからというのがひとつの理由でもあります。

でも、本質的・本能的な部分では幼い頃と変わらないので、大人になっても類友が存在するのはそういった理由からということが大きな理由だと思います。


細胞で感じる、その人の記憶

何かを感じると言うとき、「ビビッ」という感覚はないでしょうか?
よく「電気が走った」という表現を聞いたことがありますが、そこまではなくても、「なんだかこの人と波長が合うな」とか、逆に「なんだかこの人話が合わないな」ということは今まで振り返ってみて一度や二度はあるのではないでしょうか?
それは、あなたの細胞が記憶しているものにスイッチが入るか?入らないか?そのどちらかによって感じ方が違うはずです。

分かりやすくお伝えすると、先祖代々受け継がれている遺伝(DNA)によって、あなたが関わってきた人たちはあなたが決めてきた人たちだということ。
逆に、これから関わる人たちはあなたの選択・決断によって変えることも出来ることだということです。つまり、過去の人生パターンでこれからも生きていこうとすれば、今までと同じような人たちとの関係性になるはずです。過去の人生パターンを断ち、新しい人生パターンをつくるとすれば、あなたにとっての新しい人たちとの関わりの人生に出会えるはずです。

類友といいますが、結局は様々な人を見てきても言えることですが、現在の「考え方」「在り方」「見ている世界(その人が見ているフィルター)」によっての関係性であり、それは変わってくるものだと思います。



おわりに

どちらが良い悪いではありません。あなたがどちらの人生を生きていきたいか、ただそれだけです。決断(過去を断って、未来を決める)して本心が望む未来に向かって行動していけば必ず変われるはず。

なぜか上手くいかない人、同じような人と関係性を持ってしまう人、いつも同じような結果になってしまう人は、もしかすると、相手が原因というよりも、自分自身との関係性がキーポイントかもしれません。
自分自身との関係性が変われば、関わる相手も変わってくるということは事実であり、変わりたいかどうかはあなた次第だということで、今回は終わりたいと思います。


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