見出し画像

内面が変わらないと本質的に良くならないお話

フィジカルとメンタル。どちらも聞いたことある言葉でしょう。
フィジカル=肉体、メンタル=精神という意味ですが、人間はこのどちらも持ち合わせています。
そして、この肉体と精神の両面は紙一重のように存在しているということをまずはお伝えしておきましょう。

では、なぜ内面が変わらないと本質的に良くならないのか?についてまとめてみましたのでご覧ください。




肉体と精神は切っても切れない関係性

運動をすると気分が上がったり、気分が晴れるというようにポジティブな感情が生まれます。これは運動することによってドーパミンという神経伝達物質が出ることにより、快楽や報酬系への反応が出ることによる影響。また、ドーパミンは人格構成、知性、複雑な学習能力、判断力、知性、論理的思考、直観力、気分、将来への計画性などにも関係しています。

体を動かすと気分がスッキリするといったような感覚は、脳への影響があるからで、つまり精神面にも影響があるということを意味しています。


逆に、精神面がダウンしていたり、何らかの原因で障害を受けて正常な機能を果たせない状態(機能低下)になってしまうと、例えば、何だか動きが鈍いというような、筋肉に上手く力が入らない体になったり、気分が下がることで行動的になれなかったりする可能性もあります。
少し踏み込んだ話をすると、内分泌系(ホルモン物質等)の減少および機能低下してしまうことで、鬱っぽい症状になることもあります。

なので、どちらも大事だということです。



どちらか壊れ始めるともう一方にも影響が出始める

肉体面と精神面の両方が大事だということはお分かりいただけたかと思います。でも、これは実際に実体験がない限り、なかなか分からないというのも事実。
この傾向にある人の特徴として、以下のような特徴が挙げられます。

【肉体面】
・過度なトレーニング(許容範囲を超えたレベルでの運動を繰り返す)
・不良姿勢
・高温または低温室内での日常的な作業・仕事
・炎天下での作業・仕事
・長時間座りっぱなし

etc…



【精神面】
・繊細
・いろんなことに気が付く
・感受性が高い、その一方でそれを活かせれてない
⇒思ったことを表現できなかったり、それを活かせる環境でないなど。
・他人軸で生きてしまっている
・自分自身を偽って生きている
・周りに合わせることに慣れてしまっている
・自己否定を繰り返す

etc…



人により比重は異なる

これらは人により個人差があります。
例えば、数値的に最大1~10あるとしましょう。

Aさんは8までは耐えることが出来る人(許容範囲が8)。
Bさんは3までは耐えることが出来る人(許容範囲が3)。

つまり、Aさんは4を超えるようなストレスを感じてもまだ許容範囲内なので、そこまで変にストレスも感じにくいはずですが、Bさんは4を超えてくるとAさんと同じ状況や環境だとしても、感じるストレスは大きくなるということです。

また、一方で、人間には「慣れ・適応」という機能が備わっていますので、
ストレスも慣れが生じてきます。一時的なストレス解消を行うことは悪いコトではないですが、その繰り返しをしていたり、そのストレスをそのまま放置しておくと、気付かないうちにどんどん蓄積していってしまい、初め感じていたストレスにも気づきにくくなってしまう。これが慢性的になっていく過程です。


外的刺激のアプローチだけで良くなる人

施術家としてクライアント様の身体に直接アプローチを行う時に、どういう方法で直接身体に対してアプローチ行うことはすべて「刺激」でしかありません。ただ、どういう刺激かによって、身体が受け取ってくれて良い方向に改善していくかも変わってきます。

直接身体に対して刺激を入れてアプローチをしていくことを外的刺激とも言うのですが、これを受けることで肉体面はもちろん、精神面にも良い作用が出て改善していくケースもあります。

このような人はメカニカル的な要素が強く、何度か施術を受けていくことで改善するケースが多いです。


外的刺激のアプローチだけでは良くならない人

逆にそれだけでは良くならない人、本質的に改善に向かって生きにくい人もいます。
経験上ですが、メカニカル的な要素はもちろんですが、根っこの深い部分、無意識の部分でネガティブな感情を抱いているような人。


例えば、
・自己否定
・家庭環境や親子関係の問題
・精神的に追い込まれている
・もしくは自分で追い込んでいる
・取り繕った自分を演じている
・人間関係上の悪循環
etc…

このように見えない部分ですが、本人にとっては当たり前になってしまっている、無意識の部分がどれだけメカニカルな要素の問題だけにアプローチを繰り返しても、改善しきれない要因になっていることもあります。



内面の無意識パターンに気づく重要性

これに気づくには相当自分自身のことを客観的に見る癖をつけたり、他人からフィードバックをもらうなどしないと、なかなか気づくことは難しいと思います。
ですが、この無意識パターンに気づくことで、現状の良いこと、悪いことを把握することが出来ますし、負の連鎖を止めること、未来違うパターンをつくっていくことも可能になります。
無意識は95%を占めているので、これに気づき受け入れていくことが、今この瞬間から新たな自分をつくりあげていけるチャンスでもあります。



おわりに

ここまでご覧いただきありがとうございます。
内面の部分は特に大人になるとより見えにくく、そして気づきにくくなってきます。それは何十年もかけて何重にも着ぐるみを着重ねているようなものだからです。最も内側にある自分に辿り着くまでその着ぐるみを脱いでいく必要があります。
年齢とともに、経験が増えていくとともにだんだんと強固にもなってくるので、変化するということにも抵抗感や諦め感が強くなってくるのは、自らがコンフォートゾーンを強固にしてそこから出ないようにするからです。元々、人間は誰しもコンフォートゾーンがあり、そこにいることで安心安全を保とうとしますが、それが年齢を増すとともに強固になる方が多いのが一般的です。

内面の精神的な要素だけでなく、肉体的な部分でも同じようなことが言えますので、肉体面(フィジカル面)へのメンテナンス・ケアも出来れば定期的に、月1回程度は良い施術家・治療家・セラピストなどに診てもらうことをオススメします。


今回は

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?