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起業のレバレッジ#7 夢の大きさのレバレッジ
スタートアップのテクニック論に偏った時に、意外に忘れがちなのが夢の大きさのレバレッジです。
夢の大きさ≠目標時価総額
スタートアップにおける夢の大きさというのは時価総額がどれだけ大きくなるか、だけではありません(投資文脈ではそれも含まれますが)。
社会にどれくらいのインパクトを与えられる、世界を変えるような大きな夢であればあるほど、そして多くの人にとって自分ごととなるものであればあるほど、そしてそれを実現させられると信じさせる行動の積み重ねによって、サポーターも協力者も増えていくのです。
投資家も結局、夢に投資している
投資家の視点で言えば、スタートアップに対する投資を行う人はエンジェルでもベンチャーキャピタリストでも、大きな夢を追う人が大好きです。
組織的に投資する場合には「夢に投資します」、とはなかなか言えないので、投資家的にドライな言い方で「アップサイドが大きい」、という風に言っていたりもしますが、本質的には大きな夢に投資しているし、投資での成功経験を積めば積むほど、より大きな成功を求めてより大きな夢に投資したいと思うようになっているように思います。
優秀な人ほど、より夢の大きいプロジェクトを志向する
今までのキャリアで実績も成功体験も実力も積んだ、まさに名実共に優秀な人、かつアグレッシブな人は、より夢の大きなプロジェクト/会社で働きたいと思っています。
あなたがスタートアップで仲間にしたい人はこういう人なはずです。しかしそういう人にはたくさんの選択肢があります。そんな優秀な人からすると、あなたの会社が平均的なスタートアップだとしたら、あなたの会社に入る理由はないのです。
逆にいえば、あなたの夢が大きければ大きいほど、あなたの会社は優秀な人が参加したいと思えるものになるのです。(もちろんその人がキャリアで達成していきたい世界観があなたの会社で働くことで最も早く実現出来ると思える、マッチがないといけません)
夢の大きさはあなたのスピードを上げる
10年で100万人を幸せにするのと、1億人を幸せにするのと、世界中の数十億人を幸せにするのではスピードは全く異なります。今のスピードでは死ぬまでに目的達成出来ない、となれば必然的にあなたのスピードは上がります。
夢の大きさはあなたのお尻を叩いて走らせてくれます。
夢は語るもの、他人の中で増幅するもの
夢は語らなければいけません。声に発しない夢は実現出来ません。何故ならあなたの夢は他人の中で増幅するものだからです。
だれかがあなたの夢を「それはうまくいかない」と言うかもしれません。誰も信じてくれないかもしれません。最初はそういうものです。
でも負けずにあなたの夢を語り続けなければいけません。
あなたの夢に実績がついてくれば、必ずあなたの夢を信じてくれる人が出てきます。さらに実績を作っていくと前は「絶対にうまくいかない」と言っていた人ですら注目するようになります。(その人にとっては、まさにメイクドラマです。)
時間がかかりますが、夢を語り続けることです。
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