見出し画像

起業のレバレッジ#5 共同創業者のレバレッジ

起業において、共同創業者がジョインした瞬間というのは、最もレバレッジが効く瞬間と感じる、それくらい大きなことです。初めて、本当のチームが組成されるのです。

フュージョン!

彼らはあなたの従業員ではなく、一緒に楽しみも苦しみも分かち合えるパートナーです。あなたと同じように安定した生活を捨て、厳しいタイミングを他人のせいにせず必死に戦ってくれます。共同創業者がいれば、あなたの会社の巡航速度は2倍、共同創業者の人数によっては3倍・4倍にアップします。

共同創業者がいなくても、回すことは当然可能。

もちろん共同創業者はいなくても起業家は会社や事業をなんとかするしかないし、何とか出来ます。実際、共同創業者がいなくても、全然うまくいっているスタートアップもたくさんあります
ただ、投資先・支援先を含めて数百社のスタートアップを支援させていただいてきた中で、共同創業者がいるスタートアップの方が、当然ながらスピード感は圧倒的に速いと感じます。
逆に、1人でスタートするスタートアップは、比較的早い段階でスタックしてしまう場合があり、それはおそらく、スタートアップを始める時には開発もマーケも営業もとにかく全てを行う必要があり、それを全部1人でこなすのはなかなかにノウハウもリソースも少なすぎるのではないかと思います。(うまくいってるケースは、創業者がスーパーマンで、全てをソツなくこなしてしまったケースでしょう。)

共同創業者は、あなたの最初のフォロワー

まずはこの動画を見てください。

あなたはこの最初に踊っている人です。最初の方は、周りの人は遠巻きに見て、誰も近寄ろうとはしません。

画像3

しかし、途中でこの人が参加することにより状況が一変します。

画像3

さらに1人2人と参加し、グループになります。

画像3

途中からは二次関数的に人が増え、

画像4

人が殺到します。

画像5

最終的には参加してない人が負け組みたいになります。

画像6

しかし2人目の彼を巻き込まなければこのお祭り騒ぎは起きなかったのです。

画像3

共同創業者は、この二人目の彼です。

※この現象については、TEDトークに素晴らしい解説があるので、興味がある人は観てください。

共同創業者は、不安・恥ずかしさ・リスクを飛び越えて狂気の中であなたと一緒に踊れる人。

アドバイザーは共同創業者にはなり得ません。外から眺めて、他の人に参加しようよ、というだけで一緒に踊ってはくれません。
あなたのアイデアに周りの誰も共感もサポートもしてくれない時に、あなたが踊り始めた横で誰よりも早く一緒に踊ってくれる人です。
そういう共同創業者を見つけたら、あなたの会社は動画のようなお祭り騒ぎに一歩近づいたのです。

スタートアップの共同創業者の場合には最初に踊ってもらうだけでなく、踊り続けながら、一緒に踊りの輪を大きくし続けてもらう必要がある

先ほどのビデオでは2人目で踊れば他の人がたくさん参加してきて、ムーブメントになればそれでOKでした。しかし、スタートアップではそうではありません。

スタートアップでは、共同創業者がずっと輪の中心で起業家の横で一緒に踊り続けてもらわなければなりません。また、一緒に踊るだけでなく、踊りの輪を大きくしていく側の人間として、創業者と共に、その輪の大きさに圧倒されることなく成長し続けなければいけないのです。

そんな人を探すためには?ー誘いましょう!

残念ながら、共同創業者の探し方には銀の弾丸はありません。あなたのこれまで出会ってきた人の中で、最も信頼に値する人、最も一緒に働きたいと思った人に声をかけ続けるしかありません。

意外なことなんですが、「本気で共同創業者として一緒に働きたいから来てくれないか?」と直接本人から言われる経験というのは、多くの人の人生でそんなに多くありません。

それだけに、あなたが本気で誘ってくれたら、相手にとっては少なくとも、とても貴重な体験になるはずです。だから物怖じせず、本気で誘ってみましょう。

・共同創業者候補を10人リストアップする
・今日、そのリストの全員に連絡する
・今週〜来週でランチやお茶に誘う
・そして、会ってあなたのアイデアをピッチする
・あなたがなぜその人とやりたいか伝える

全員に断られたらどうしましょう?答えはわかっていますね。継続して誘い続けることです。そして、新しい共同創業者候補も同時に探していきましょう。やることは営業と全く同じです。

あなたが会う人会う人、全てあなたの共同創業者になり得る

これは共同創業者に限らない話ですが、あなたが日々会う人は、全ての人があなたの会社で働く可能性がある人です。毎月会議で顔を合わせる人、たまたま仕事で知り合った人、バーで仲良くなった人、友達に紹介された人、全てがそうです。

常に「この人は私の共同創業者かもしれない」と思いながら注意してその人となりを理解しながら、あなたがピンと来た人がいたら共同創業者にならないか、と誘いましょう。

もしかしたら、あなたの近くに共同創業者候補はいるかもしれません。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?