来る者拒まず、去る者追わず。ネットの世界。
インターネットに触れて生きてきた。細々と。
でも結局、リアルで会ったことある人としか、連絡していなかった。
ネットで交流してみる。
実に変な人…もとい、自分が今まで触れてこなかった人、理解し難い考え方を持っている人がいることを知る。
今までの私の世界のなんと狭きことよ。
ネットの世界は、
どこへでも繋がる、どこでもドア。
だから怖くもあり、だから面白い。
*
その世界でも優しい人はいる。
純粋に優しいだけの人もいるし、
優しさの仮面を被っている人もいる。
その笑顔の裏側を見ようとしてしまう自分もいて、嫌になる。
*
結局は、行動なのだ。
余計な一言を言ったせいで、
それまでの交流がゼロになることも、なくは無い。
簡単に、消え去ることができるから。
フォローを外すとか、アカウント消すとか。
そして一瞬のうちにして、相手の世界から消えてしまう。
それを良いとするか、悪いとするかは、その人次第。
私は一度繋がった縁を蔑ろにするなんて…と思うときもあるし、
でもその逆で、粘着されるのは嫌なのだ。というわがまま気質。
だから、他人に執着する気がなくなってしまう。
*
きっと、同じような気持ちの人もいっぱいいるだろうし、
自衛のために、不要な縁を切るのも大事なのだ。
細々と、繋がっているような、繋がっていないような、
小川に浮かべた葉っぱの船が、近づいたり離れたり、しているようなものなのだ。
ネットの世界は、流浪の民ばかりなのだ。
*
その画面の向こうにも、誰かの生活や人生がある。
忙しい時期だとか、本人が亡くなったとかで、連絡が途絶える人もいるだろう。
だから難しい。それを理解しあえる仲間と出会えることは貴重なのだ。
良い人を引き寄せるのも、良い運を引き寄せるのも、引き寄せたものを留めておけるのも、
結局は、自分の行動なんだろうなぁ。
(746字)
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