最近の記事

里山で子育てをすることについて考える。

過疎地で子育てをして11年。 3年前に、小学校の児童が少ないということで娘の通っていた小学校が実質廃校になり、隣の小学校と統合した。そしていま、その学校すら無くなり、隣校区の子ども達も通う小中一貫の義務教育学校を作る案が出ている。 いま、私の暮らしている地域では、マイホームという大きな買い物をしてしまった世帯は残っているけれど、親と同居していた人や借家の人は、家を購入するのを機に出ていく。行先は市内の人口の多い校区や、隣の大きな市だと聞く。  子どもが少ないから勿論保護者も少

    • 怒りをのみこむ③

      私たちはあまりにも、諦めが良すぎる国民になりすぎているんじゃないかと思う。 どれだけ座り込みをしたって、ツイッターデモをしたって、私たちの民意が政治に反映されることは殆ど無い。ムーブメントが大きくなったとしても、とかげの尻尾切りや論点ずらしをされて終わりだ。 そういった無力感を植え付けられ続けたせいで、声を上げる人を白けた目で見る人や、冷笑的に嘲笑う人達が大勢出てきた。 彼らは圧倒的な勝ち馬に乗って、弱い人をいじめるのが面白いの知れないし、弱い人達の訴えていることに耳を傾けて

      • 怒りをのみこむ②

        私は今、平日の昼間はパートの仕事をしているのだが、仕事仲間のお喋りで一番盛り上がるのは『物価が高い』という嘆きだ。2023年は32000品目も値上げした商品があるらしい。私自身、同じスーパーで同じくらいの品物を買っていても、明らかに合計金額が高いと感じる。  昨年、シングルマザーの家庭を調べると、44.5%の家庭が相対的貧困に陥っているというニュースがあった。 夏休みなど、1日2食の世帯が40%もあり、1日1食という回答が3.8%だった、と報道されていた。子持ちの家庭が1日一

        • 怒りをのみこむ①

           私は2023年、ずっと怒っていた気がしている。  作るのは「任意」なはずのマイナンバーカードを「作ったらポイント(という名のお金)をあげるけど、2月までに作らなかったらあげない!」という狡猾な作戦に対して。  マイナンバーカード普及のために、いくらの宣伝費が掛かったんだろう。  また、別の人とのひも付けが沢山見つかり、マイナンバーカードの返納が相次いでもなお、今年の秋には従来型の保険証を廃止するという決定には、君たちの目は節穴か!と指を指して怒鳴りたくなる。  因みに私は最

        里山で子育てをすることについて考える。

          いままでとこれから②

          私が子育てに困り事を持っていたことは前回少し書いた。 子ども自身に関わるので内容は省くが、その頃(店を辞める2年くらい前)学校からの呼び出しが何回もあって、スクールカウンセラーや担任と何回も話すうちに、「お母さんも相談を受けた方がいいです」と言われてしまった。かなり参っていたから。  子ども相談センターを紹介されて、相談員の方のカウンセリングを繰り返し受けた。  カウンセリングは、私のこんがらがった思いを整理して、落ち着かせてくれた。『勝ち負け』で人を見たり、自虐的な思考を自

          いままでとこれから②

          いままでと、これから①

          Peace!!という喫茶店を閉じてから3月で2年になる。「良かった、何とか終えられた」とホッとする気持ちと、「これで良かったのか」という気持ちがせめぎあい、苦しい時期が続いていた。そこには、自分は負けた。失敗した。と自己否定する感情があったんだと思う。  私は店を営業していた15年間も、自分よりうまく切り盛りをしている人と比べて落ち込んでいたし、自分が『こうあるべき』とする店の運営が出来ていないことを恥じていた。  コロナ禍での経営不振、義両親の体調不良、子育てでのつまずき、

          いままでと、これから①