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ひと気のない住宅街で見つけた「謎過ぎるマンホール」撮影中、目の前の家から住人が出てきて...『空気弁 横須賀市(マンホール)』

2024/06/21 ヤフーニュース掲載記事

■この記事の好きなポイント■
ひとりひっそり撮り歩いていると、カメラが目立つせいか声をかけられることが多い。そこで交わすちょっとした会話から、地域の人とそのモノそのコトとの関わりが見えてくることも…。たった一度の出会いや一瞬の会話も取材時のタカラモノ。
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【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~

藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。74カ所目は藤沢市西富にある『空気弁 横須賀市(マンホール)』です。

「遊行寺坂上」交差点から善行方面へ北西に100メートルほど歩くと、民家の前にこのような指標?を見つけました。

「海」?

あちらにも。

波模様?とわずかに「海」と見える石が...。まだあります。

さらに北西に進むと、このようなゲートが出てきました(なんだかワクワクしてきたぞ)。

ゲートの先はかなり急な下り坂となっていました。坂のてっぺんから望遠カメラを構えると、この道がどこまでも真っすぐに続いていることがわかります。

その時、ふと手前に写るマンホールに視線を下ろし固まる筆者(...?!)。

これは…と思いシャッターを切っていると、偶然目の前の家から住人が出てきて「あ、そのマンホール?不思議よね、なんなのかしらね?!」と筆者に話しかけ去っていきました(近隣住民もその謎を知らないようす)。

思わず写真を撮ったマンホールがこちらです。

「空気弁 横須賀市」と書かれています。「横須賀市」...って、この場所は藤沢市のはずだけど…ここだけは横須賀市なの?

実はこの道、通称「水道みち」「横須賀水道みち」「横須賀水道道路」と呼ばれる歴史ある道路。

1918年、横須賀海軍に水を供給するため、宮ケ瀬ダム付近から約53Kmの水道管が通されたのがきっかけでできた道で、神奈川県愛甲郡愛川町・厚木市・海老名市・綾瀬市・藤沢市・鎌倉市・逗子市・横須賀市を横断しています。

また「水道みち」は水源からできるだけ最短距離になるよう計算されており、比較的真っ直ぐに作られているのだとか。藤沢市内の御所見エリアから村岡エリアを横切っています。

ちなみに、先ほどの「海」と彫られた謎の石は「旧海軍の境界標石」。なんだかロマンを感じる歴史遺産ですよね。

下り坂を進むと、左手には『湘南ふじみ霊園』、右手には『大鋸運動公園』が見えてきて国道1号線にぶつかります。この道は関係者以外車両進入禁止ですので、徒歩で散策してみてくださいね。

基本情報
『空気弁 横須賀市(マンホール)』
住所:藤沢市西富
※周辺は民家です。訪れる際はマナーを遵守ください。

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