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㉓生と死に触れて

最近私の中で生と死に触れる機会が多く
その中での葛藤や想いを少しでも言語化したい

そしておこがましいけれど、今しんどい思いをしてる子は、
少し長いけど先まで読んでみてほしいな。

自殺未遂の知らせ

私が通っている学校で自殺未遂があったと思われるような知らせを受ける。
実際には、学校からの情報もなく転落したことは確かではあるが、
それを学校側は「自殺行為」と発言はしていない。
かかわりのない私には到底実際のことはわからない。
また、高校生という多感な時期の生徒を預かっている学校側の情報をあまり出さない、といった判断は私は妥当だろうなとも思える。
だが、実際揺れ動いたのは私もで、
しんどくもなったし、何かやるせない気持ちにもなった。
あの日と同じ匂いがした。
自分が向き合いきれたと思っていた傷口をやさしくえぐられた気になった。
これを書いている今でも、言葉にできない思いでたくさんになる。
少しずつ文字に言葉に声に変えていきたい。
整理していきたい。自分のためにも。

周りの自殺願望

そんな中で、SNSで自殺願望をつぶやいたり投稿する若者は私の周りにもいる。
近くにいるのに、そばにいることも出来るはずなのに、
考えるだけで考えれば考えるだけ何もできないことに
気づいて自分の気持ちと葛藤。
小さなサインは絶対に見て見ぬふりをしたくない。
でも、だからと言って声をかけ続けることが正しいことなのか。
でも、私は話を聞きたいし、一緒に考えたりその時間
一瞬一瞬を乗り切れる理由になりたいと思う。
なれるかどうかは、
これもまた彼女たちが受け取るもので、私が操作しきれないところだけど。

近々の友達やお話を聞いてる女の子たちからのサインはさまざまだ。


死にたい。
消えたいな。
透明人間になりたいや。
とりあえず楽になりたいんだよ!
もう終わらせたいんよね~爆笑
別にいいかなって(笑)

言い方も、届かせ方もそれぞれ。
でもその中に隠されている気持ちや、
届けたい気持ちの大きさにさほど幅はないように思う。
全く同じ境遇なんてありえないし、先をどう考えているかもそれぞれだ。


気持ちを言葉にすることの難しさ。
それを相手に伝えるときの気難しさ。
そして案外相手に
伝わらないことへのいら立ち。
葛藤は言葉になりにくい。
どんな言葉を用いても
心の奥までたどり着けないから。
だけど、彼女らから
「伝えたい。」
「気づいてよ。」
「壊れてしまいそうなんだよ。」
そんな気持ちがすごく伝わるときが多くある。
そして、
「止めれるなら止めてみろ」
そんな気持ちも伝わるときもある。
言葉が行きかいすぎて、
思った言葉が届かなかったり、
自分のイメージと違う言葉が返ってきたり。
会話のキャッチボールは意外と複雑だ。
だからこそ
冷静に話を聞ける体制・環境は
すごく大切だと思う。
そして言葉はいつでも人を殺してしまう
ことがある。
そんなことを脳裏に置きながら
言葉を必死で探す。
届けたい思いが届くといいな
と。

死んでは欲しくないし、一秒でも長く生きてほしい。
そしてできれば生きてほしい
そう思う。
でも私は、「止める人」にはなれないと思う。
「死ぬな」 
そう単純に言えるほどきっとその子のことを分かり切れていないから。
だけど、自殺間際の子が目の前にいたら
腕がちぎれてでも、ひっぱぬいて安全な場所に連れて行ってしまうだろう。
生きてほしいと強く望んでしまうから。
だけど、私じゃなくて自分でそう思えることがどれだけ大事かも解る。

自殺を止めることはある意味簡単かもしれない。
だけど、その子の問題をだれも抱えることはできない。醜いけどそれがきっと現実。
生き残った彼女らの一生を私が背負うなんてことは無理だ。
それはできないししたくない。
彼女らの人生だから。
生きてほしいと願うのも、生きていてくれると期待するのも。
すべて自己満足。

だからこそ、話を聞きたいとも思う
一人きりでいると見失いがちな「今」と「これから」を一緒にちょっとでも探したい。
それしかできない。でもそれだけが救える方法だとも思う。

そんな中での私

友達のストーリーに涙を流し明け暮れたが。
そんな私も同じようなストーリーを両手でも収まりきらないほど上げてきただろう。
何なら今でもたまに上げることがある。
同じ思いをもしかしたら何回もしてる友達がいるのかもしれない。
そう思うだけで胸が苦しくもなった。

生きなきゃな。

そう思えた。

十代の子が生と死に向き合っていないかもしれない。
また病んでるだけと思われているかもしれない。
でも、それでも周りに恵まれている私は、
常にだれかに見守られてきていたんだ。そうも思う。
勝手かもしれないし、いや勝手だ。
だけど、そんな温かい気持ちにもなれた。

生と死。
考えてみるだけでもしんどくなる。

人は簡単には死ねない
けど
人は簡単に死んじゃう

息をするだけでいい時もある。
しんどいなら今は過ごすことだけを考えていいから。

生きてほしい。
辛いことを肩代わりにしてあげることも出来ないけれど
あなたのしんどさを軽くすることさえもできないけど
一緒に悩んだり考えたりしたいそう思ってる人が、あなたの周りに
絶対居る。
それは家族かもしれないし、友達・先生かもしれない。
はたまた、これからできる支援してくれる方かもしれないし、
自分自身かもしれない。
気づいてあげてほしいよ。自分のために。
それからでいいと思う。生きることに真面目になるのは。
自分がしんどい時はわがままになることも大事だよ。
満たされないなら、小さな成功体験を思い出そうよ。

決めつけること
比較すること
この二つから少し距離を置くだけで、
風通しの良い日々が送れるんじゃないかな。
そう私は思う。

これを読んだ子たちが、自分の納得した生き方に近づけると
いいな。ゆっくりね。

ririkono.oheya@gmail.com

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