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「情弱は損」 旅ブロガー女医が痛感した、医学部で学べない3箇条

連載中のメディアで【医師に必要な「医学部では学ばないこと」】というテーマでエピソード募集されていたことをかぎつけましてね笑 
ここに書いた内容を連載に組み込んでもらいました。

え、そんなの、全部じゃんww とか思いましたが、それじゃここで話が終わっちゃうので笑笑 ちゃんと書きます、ええ


「情弱」が損をする

まず知っているべきはこれだと思います。“知らない者が損をする。”

2019年に「開業」し、自分で事業収入やら、経費やら、会計ソフトと格闘している私ですが、例えばですよ、開業前に遡って「開業準備資金」を経費にできるって、ご存じでした?

開業しちゃった先生方はご存じでしょうが、そもそも開業する前から、開業に要するスキル、例えばセミナーの受講とか、何年か前のものとかでも、開業した年の確定申告で経費として申告できるんですって。

私の場合、総合旅行業務取扱管理者試験の参考書代とか受験にあたっての費用とかにあたりますが、それ知ってたら、領収書取っておきましたよ、ねえ!?笑

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥​​」と言いますが、何か疑問があったとき、それを人に聞くなり、調べるなり、そこに時間を割くか、あるいは「めんどくさいや」ってやり過ごしてしまうか、それが全てを左右します。

今はインターネットでなんでも検索できますので「一時の恥」ですらない。年をとっても知識だけは増やせるのですから、そこの探求は忘れちゃダメです。
ちなみにその「知識」、もちろん医学だけじゃないですから。

時間がないって方へ。そもそも時間というものは「作る」ものだと思います。ここでタイムマネジメントの話をはじめるといつまでたっても本題にたどりつかないので、そこは置いておきますが、医師10年目以降なら、医学はそこそこにして他の知識獲得に費やしてもいいくらいだと、私は思います。
そのほうがかえって患者さんのためにも良い、という説も笑

だっていい大人になって、医学の知識しかないなんて、人としてイタいじゃん。
患者さんだってそんなイタい医者に当たりたくないでしょ。

特に積極的に情報を得るべき分野は、次の3つです。


ズバリ!この3つでしょ


1つめは法律!

これはどの分野のどの法律も、いくら知ってても足りないくらいじゃないでしょうか。まあ、しかし、誰しも最初は「労働者」として給与をもらうところからスタートでしょうから、とっかかりは労働基準法ですよね。

まずは「休暇」。
勤務医の皆さん、有給休暇がどういうシステムで付与されて、どう取得できるか、ちゃんとご存じですか? 
休暇が何日あるか計算できますか? 
その機関に勤務中は取りづらかったとしても、辞めるときにはきちんと交渉してイッキに取得することができますし、その際、経営者は理由も聞けないし、断ることはできません。

断固拒否されたら「労働審判」手続を。
諸経費はわずか数千円、3日間の審議のうち、おそらく立ち会う必要があるのは1日目だけで、あとは弁護士にやっていただけばOKです。弁護士費用を差し引いてもゼロよりよほどましですし、何より、裁判所に入れるのって、面白くないですか!?(私だけ?w)

そして「雇用」。
労働者って採用されると、なかなか辞めさせられない、ってご存じですか?
「来月からの契約は打ち切りで」なんて要求、すんなり受け入れていませんか?

法律の知識というのは、なにも労働基準法だけではないです。
通勤区間でのトラブル、ご近所トラブル、全て医療にも直結してきます。
なんなら、私が総合旅行業務取扱管理者試験で勉強した「旅行業法」だって! そこからなんぼ記事が書けたことか笑 


2つ目は税金!

これこそ「取られすぎてる」分については、こちらがちゃんと知識つけてないと、あちらから戻してはくれませんよね。

「節税」って言いますけど、正確には「ちゃんと知識をつけて、払うべき税金のみきちんと払う」ことだと、私は思っています。

2019年より、ブロガー個人事業主として「開業」していますが、まだパート主婦くらいの事業収入で経費も最小限のみしか計上しておりませんので(パート主婦さん並に稼いでる、とも言うんですかね、知らんけど)、会計ソフトを使用して、自分で確定申告してます。
どの段階になったら税理士さんにお願いするか、法人化するかも、もちろん、それなりにリサーチ済みで青写真はできています。


3つ目は投資!

まとまった稼ぎができるようになったらそれ、普通預金じゃダメなご時世。「お願いだからつみたてNISAとiDeCoの知識くらいつけようよ」状態ですよね。
私はまだまだ、この辺りで可愛くやっているだけですが、まとまったお金ができてきたら、株式や不動産も勉強するつもりです。

医師にはお馴染みの「節税目的でワンルームの…」電話にしかり、「この人、お金持っていそう」って知られちゃったり、有名著名になると、いろんな人が寄ってきてあらゆる話を持ってくるようになります。

あの大谷翔平選手も、あの若さで!「いろんな人があらゆる目的で近づいてきた」とインタビューでおっしゃってました。彼は大丈夫でしょうが、信じていた人に億単位のお金をあっさりと持っていかれちゃった、なんてケース、有名人でもちらほらいらっしゃるじゃないですか。

なので、ちゃんと知識をつけて、変な人からお声がかかっても、きちんと見極めて、騙されないようにしないとね!

以上、情弱だと「してやられる」3箇条、お送りいたしました。


「丸投げ」それがいかんのですよ

医学以外の知識なんて、自分で全く勉強しなくても「専門家に頼めばいいじゃないか」って?!

そこがいかんのですよ。「アウトソーシング」の意味を履き違えてはいかんのではないかと。

事業でそればっかりやったら、会社潰れるんじゃないかしらと。

だって、他科にコンサルするとき、例えば心臓が専門で、皮膚科に紹介するとしましょうか。皮膚科でどういう内容を扱っているか、全く知識ゼロですか? んなわけない。皮膚科でどういう疾患を診てくれるか、わかるから頼むんですよ。

スタッフを雇うときも、なんらかの業務を委託するときも、相手がどういう仕事をしていて、自分はどういった結果をもたらして欲しいのかというビジョンを描いてから、お願いするんです。彼らが自分の望む結果をもたらしてくれているか、見極めるのは雇った本人の仕事ですからね?

知識ゼロで任せるなんて、相手が適切な業者かも見極められないじゃないですか。そんな怖いことない。今からでもちゃんとお勉強いたしましょう。


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