素人ピアノ弾きたるもの、芸人であれ

いや、別に漫才をやれということではないです。

吉本新喜劇が大好きな私

前職で大阪に出張に行った際、1日だけ空き日がありました。
大阪駅付近のホテルに宿泊しており、なんばまではそんなに時間もかからず行けると思った私は、以前から気になっていた吉本新喜劇を観にNGKまで足を伸ばしました。
ちょうどその日の昼公演のチケットがギリギリ1枚取れたため、いざ劇場へ!
「笑えるお芝居」くらいの認識しかなかった私は、度肝を抜かれました。
役者はみなもちろん吉本の芸人さんや役者さん。ほぼ全員、持ちネタや一発芸がある。しかしそれだけじゃありません。しっとりとした芝居が魅力的な方、歌が得意な方、ダンスが得意な方、楽器が得意な方、エトセトラエトセトラ…。本格的な舞台美術、音楽、照明、衣装、小道具、エトセトラエトセトラ…。
「笑えるお芝居」なんて薄っぺらい認識はいずこへ。180度見方が変わりました。まさに総合芸術じゃないか!
TOKYO MXで新喜劇の本番録画が毎週火曜日に放送されていることを知った私は即、連ドラ予約を仕掛けたのであります。

芸人さんというと、漫才・コント・一発芸・音ネタ歌ネタなどのイメージが強いと思います。しかしそれだけではなく、多芸多才な方がたくさん存在します。番組MCやラジオパーソナリティ、本の執筆、映画制作に携わる方もいますよね。それだけ幅がとても広いのです。

素人ピアノ弾きはどうするか

彼らは身過ぎのための芸能活動であるため、一芸を極めるか、もしくは少しでも多芸である必要があるのでしょう。
そんな方々とは違い、私はもはや趣味のピアノ弾きです。しかし芸の道という広い意味では、同じ土俵に立っていると言えるかもしれません。
「芸人」という言葉を辞書で引いてみました。

芸人
①芸能人。〔軽い、侮蔑を含意して用いられる〕
②素人で、多芸(特殊な技芸)の持主。


社会貢献できるほどの技術をどれだけ持っているかどうかはさておき、素人であっても多芸であれば、すなわち芸人さんなのだと思います。

素人ピアノ弾きもそういう意味では、ピアノ以外の何かひとつでも芸があるほうが良いのではないでしょうか。もちろんピアノだけを極めるということは、とても意味のあることですし、それだけ深い境地に入っていくことが出来ます。しかし私は、そうは考えません。

素人ピアノ弾きたるもの、

芸人=多芸(たくさんのエンタメを経験すること)であれ!

です。
他の楽器や歌に挑戦するのもよし、音楽以外の文学(物書き)・絵画(絵描き)・漫画(読んだり書いたり)・ゲーム・ものづくり・アウトドア全般といった、エンタメ要素を含む分野に触れることはとても大切だと思います。
挑戦したけどうまく出来なかったなんて、そんなものは関係ない。自分が今まで経験したことのないエンタメ分野に触れることが大事。そのなかで、ピアノ以外に少しでも得意なことが見つけられればラッキーっていうくらいの感覚で。

こうしてnoteに関わってみて

私に関して言うと、ピアノを弾くこと以外に教会の聖歌隊でコーラスの一員で歌いますし、たまに指揮と指導もします。年一回の聖歌隊コンサートでは、コンサートの制作進行と当日配布プログラムのデザインもします。
また、教会内で発行されている月刊紙に、たまに寄稿することもあります。そしてこうして、noteにダラダラと長文を書くことも出来ます。
最初は出来るかどうか不安だったけど、思い切って挑戦してみたらとても楽しいのです。筋道立てて文章を書くことは、曲をさらう際にも十分に活かされているなと感じることが出来ます。
素人ピアノ弾きである身ですのであまり大きなことは言えませんが、今より少しでも多くのエンタメ分野に触れることが、今後のピアノ生活を変えていく要因となるかもしれません。

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