たいせつなこと第2話
島の学校
「おい、ポー。またお前は、頑張らずに逃げたらしいな。」
「…。」
「そうだぜ、こいつ昨日も逃げたんだぜ。この島の法律では、辛くても頑張るのが当たり前なのに。それもできないなんて情けねえよな。」
周り「そうだそうだ。ハッハッハ」
「こいつもいつか捕まるんじゃねぇの!?」
「…。」
先生「お~い。席に着け。授業を始めるぞ~。」
みんなが席に着く
先生「昨日、頑張ることが嫌になって島外に出ようとした人がいたそうだ。」
A「先生、知ってます。昨日、丁度みました。しんどくても頑張るのが当たり前なのに、逃げ出すなんておかしいですよね。」
先生「そうだな。しんどくてしんどくて、どうしようもなくても頑張ることが当たり前だし、それが決まりだ。みんなは何があっても頑張り続けられるようになろうな。」
一同「は~い。」
B「でも、一人だけ辛かったら逃げる人がいま~す。」
クスクスと周りが笑う。
「…。」
先生「はぁ。またポーか。あのな、それでも頑張り続けるんだぞ。」
「…。」
先生「ポー?返事は?」
「…。…はい。」
先生「よし、じゃぁ、これから授業を始めるぞ~。」
時間が過ぎて放課後、河川敷を帰路につくポー
「頑張ることが当たり前か…。辛くても、しんどくても、頑張り続けないといけないのか…。」
すると河川敷に座っている人がいる。その人は読書をしている。
「あれ?あの人は何をしてるんだろう?」と不思議に思うポー。
するとその人は読書を辞めて寝転んだ。
「あの人は、頑張ってるのかな?」と気になるポー。
その人は、何もせずただただ寝転んで空を眺めていた。
気になりながらもそのまま帰路につくポー。
第3話につづく…。
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