見出し画像

騙し合いなんて滅相もない!それは愛に溢れた牙だった。

ぴえ〜ん!noteに感想書きたい映画がたくさんあるのに鑑賞した映画ばかりがどんどん増えて追いつかないよ〜涙。

そんなわけで…ちょっと前に騙し絵の牙を鑑賞しました。

つかCM盛りすぎじゃなかろうもん。
騙し騙されってより、これは『愛』だよ!『愛』!

出版社薫風をいかに現代に生き残らせられるかの
戦いでもあり、そこには愛が溢れていた。

大泉洋の当て書きだから飄々としながらも各クリエイターや上司の懐に入り込む時の軽やかさや口調のテンポ、説得力が心地よかった。

でも何一つ、強いて言うならば
速水(大泉洋)が仕掛ける様々なアレ、全ては
文学や雑誌においての愛情そのものなのでは?!と。(真偽は不明)

雑誌『 トリニティ』を生き残らせるべく
あの手この手で走り回って話題性を集めるのですが、その一つ一つが文章や作品、はたまた書き手に対しての愛情そのものなのではないかと…。

そこに新人編集者の高野(松岡茉優)が面白いくらいに巻き込まれていくのですが…。

特にトップモデルの城島咲(池田エライザ)の
新たな才能を引出すところなんかはグッと来ました。その効果は絶大でへんな化学反応を起こしてしまいますが…。
モデルとしても輝いているのですが、やはり好きな事を表現して見てもらってナンボでしょうと!
そこに愛を感じた。

あと、カタブツ大御所作家の過去のヒット小説をコミック化して連載とか!!あぁもう愛しかない!!

本が好きだったり文学が好きな人からしたら、速水のやってることは面白いことをやってやろう!!話題をかっさらってやろう!!ってよりも、文学や文章、物書き達への愛そのものに見えちゃって……(真偽は不明)

それが騙されてる!!ってことなのかも(深い!)

物語の中で速水が『トリニティ 』の前に音楽雑誌をやっていたが直ぐに廃刊になった。みたいな話が繰り広げられるのですが、その時、90年代後半にめっちゃハマったものの、すぐに廃刊になってしまった『GUSH』って雑誌を思いました。
マリリン・マンソンとかまだ流行りだした頃のKORNとかオジー・オズボーンとかヘビィロックの雑誌だったんですけど。

編集長がめちゃくちゃ少年のような人で(当時本当にそう感じた)ライターも皆、そんな面白い編集長に習ってかみんな少年のような記事で(褒めてる)
確か5冊くらいで廃刊になった気がした。

書かれているレビューや記事が中学生の童貞くんの初めてロックを聴いたような熱さがほとばしる記事が多くて、それは女の私でも謎にすごい共感したし、その熱さが相まって新たな音源発掘にとても役に立ちました。
本当に音楽が好きで愛に溢れてた雑誌だと思ったんだけどな。でも中学生男子ならではの下ネタ満載だったから廃刊になったのかな…。(トホホ)
なんて映画観ながらちょっとおセンチになりました。笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?