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雪辱を晴らす旅 14




どもども。



雪辱を晴らす旅、
シリーズ最後の投稿です。
「最終回」って奴です。

なーしょーです。


良く読んでくれてた方も
初めましての方も、こんばんわ。




そういえば、
前回の投稿で間違えて
「ラスト」って書きましたが、


意味合い的には
「ヒッチハイクはラストです」
って感覚でした。言い訳です。



とっととマジラスト更新していきます!



前回、藤田?さんに
静岡から神奈川まで送って頂き
横浜で1泊した私は、



朝目覚めて。


歯磨きして。



ゆっくりネカフェを出て。




ヒッチハイクや電車や人のバイクやらで
横浜まで辿り着いた今、



東京までヒッチハイクする必要も無く、



ゆっくり横浜駅に向かい、



約束していた友達の家に行く為、

運賃500円ほどで学芸大学前駅へ。



10kgのリュックを背負って、

ルームシェアしている友達の家に上がり、



福岡からはるばる東京に到着。


一件落着。



2週間をかけて、

通る都府県、
福岡・広島・岡山・兵庫・大阪・京都・滋賀・愛知・静岡・神奈川・東京を、

泊まり歩く事が出来ました。


知っている人、知らない人、
色んな人達との、
怒涛の出逢いや、怒涛の別れ。


全く想像もしていなかった、
沢山の出来事。
(↑何か卒業の言葉みたいでスミマセン)



そして今、東京に着いて、

友達と3人で焼肉を食べに行っている。



呆気なさ過ぎて、

余りにも平和過ぎて、

変な感覚に襲われました。




この世界には、
海上や船上で生活している人達が居て、

その人達は、突然陸上に上がると、
逆に陸酔いしてしまうそう。





要は「ヒッチハイク酔い」です。(笑)



「あれ、
もうヒッチハイクしなくて良いの?
場所の下見は?目的地の設定は?
経路の下調べは?観光は?
美味しい食べ物を聞き回る活動は?
知らない人に泊めてもらう活動は?
知らない土地で友達作る活動は?
もうする必要は無いのか??」



って考えたら、


なんか力抜けて。
腑抜けるっていうんですかね。



兎に角、


ニュージーランド行きの飛行機の
出発10日前に東京に到着した私は、


東京や埼玉や千葉に住んでいる友達や
知り合いを訪ねて回る活動を開始しました。



勿論、その人達にも泊めて頂きました。



色んな人達と一緒に買い物したり、
美味しい物食べたり、カフェ行ったり、
カラオケ行ったり、お酒呑んだり、
ダーツ行ったり、ドライブしたり。



凄く平和過ぎて、

酔いは覚めませんでした。(笑)





で、その中でも
「カフェの話」がありまして。



ある日、

今年の夏にひょんな事で知り合った
「さとみさん」って人が経営している
カフェに行きました。



その人と久しぶりに会って、


今回の旅の話をしました。



ヒッチハイクの話や、
3000円貰った話や、
16歳の女の子の家に泊まった話や、
犬のトレーニングをした話や、
初めて路上で弾き語りした話。



そして、
これからニュージーランドに行き
弾き語りやヒッチハイクをする
「未来の話」をしました。



凄く楽しそうに聴いてくれて、

私も話すのが楽しかったです。



すると。



さとみさん
「貴方のスポンサーになってあげる。
そして貴方の未来に投資してあげる。(^^)」



っつって、




バナナケーキとミカンとバナナを貰いました。(笑)



そして、「写真左側」に
見えると思うのですが、

謎の茶封筒も貰いました。



「大きい物なら要らないです」
って言ったのですが、


さとみさんが受け取れと言うので、
有難く受け取りました。




私は

「多分お金が数千円入ってるのかな?」
って思ってて、


ホームレスには非常に有難いけど
恐れ多くて、茶封筒を開けずに、
そのままリュックの中にしまっていたんです。




そして、ニュージーランドに行く日の
前日になって、


リュックを整理してると、

あの茶封筒が目に入って、

そういえば何が入ってるんだろう??



って思って、

開けてみました。すると。






30000円。







確かに、お金の大小の問題ではないし、

どんな物かって問題でもないし、

例え何の役にも立たない物だとしても、

人から頂いた物はどんな物でも有難いし、

大切です。



でも。


30000円。



なんか、


茶封筒を開けたのは夜だったんですけど、


1人で泣いてしまいました。



さとみさんだって、

毎年毎月毎週ずーーっと働いてて、

小さな娘さんも居て、

家事に子育てに仕事にと大変で、

自分のやりたい事をやる時間も限られてて、


普通の人達と何も変わらなく、

忙しく一生懸命生きていると思うんです。



なのに、30000円。



普通の人達が3日間働いて
やっと稼げるお金を、



何処の馬の骨かもわからん
ホームレスの輩に、手渡す。



余りにも今の自分には、理解出来なくて、


どう片付ければ腑に落ちるのか、
わからなくて、


なんか泣いてました。



今の自分には、

そもそも人から物やお金を貰えるほどの
「価値」があるのか??


貰った物と同等の対価として、
何かお返し出来る物や実力や手段はあるのか??



もし自分が逆の立場になった時、




俺は若い人に、数日働き回って得た物を
見返りなくあげる余裕があるのだろうか???





そう考えたら、


さとみさんを初めとする、

この旅でお世話になった全ての人達に、


申し訳無さというか、

不甲斐なさというか、

無力感というか。

そういう感情が渦巻いて。



悔しいけど、

今の自分には、


少なくとも今までの自分には、


知らない誰かを
車に乗せる余裕は無かった。

知らない誰かを
家に泊めてあげる余裕は無かった。

知らない誰かに
美味しいお店を紹介する余裕は無かった。

よく知らない誰かに
30000円をあげる余裕なんて無かった。



そして自分には、


誰かが「貴方だからお金を払いたい」と
思える様な価値が無かった。



そんな中で、

色んな人達が色んな事をして
やっと手に入れた何かを、

ずーーっと「分けて」貰ってた。




それが、
嬉しいのと不甲斐ないのと悔しいのと
ゴッチャゴチャになって、




1人で泣いていました。


男のクセに泣き虫でスミマセン。




外でリュック整理しながら泣いて。




絶対に、何が有っても、


「人が一生懸命苦労して得た物を
渡したくなる価値を持つ人」


になると誓いました。




そして、翌日からの旅を思い、

眠りにつきました。



ネットカフェで。
(↑いっつも台無し笑)



てな感じ。



今まで「雪辱を晴らす旅」を
読んでくれた方達、



どうもありがとうございました。



たまーにダッシュボードを見に行くと、


何百人って人達が読んでくれてて、


何人って人達がわざわざ良いね押してくれて、


数人の人がフォローなんかしてくれて、



嬉しかったです。


そんな貴方たちが、

もっと読んでしまう、注目してしまう、

好きになってしまう読み物を、
歌詞を、曲を、映像を、写真を、
価値を持つ人になります。


それがお返しだと勝手に決めつけてます。





っていう臭い台詞で
終えさせて頂きます。



ご精読ありがとうございました。



弾き語り&ヒッチハイクの旅
ニュージーランド編、

「雪辱を果たす旅」、



ゆっくり書いていきます。

乞うご期待下さい。



雪辱を晴らす旅 – 終わり



#雪辱を晴らす旅  #旅 #エッセイ #コラム #音楽 #ヒッチハイク #ホームレス #カフェ #東京 #なーしょー


将来有名になる作詞作曲家。 2017年〜日本と海外でヒッチハイク 2018年〜鹿児島〜京都まで徒歩の旅 2019年〜鹿児島〜東京まで路上LIVEの旅 2020年〜コロナで旅断念&引き篭もる 2021年〜フリーランス 2022年〜365日働く 2023年〜毎日作曲中 お楽しみに!