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彷徨うおっさん49 怒るじじいと泣く女(3/4) 飲み会、デート プライベートも感情の嵐

 前回は、女の涙が大事な話を遮るのだという話と、怒るじじいへの気遣いだけが仕事になっちゃってる、現代社会の世知辛い現状について体験談を述べた。
 今回はその続きと、泣く女のせいで、やはり働き盛りの男が辛いという状況について述べたい。

<前回の続き>


ちょっとエピソードを自由に書きすぎたが。。。

 本題に戻ると、こういう気遣いの仕事を無自覚にたっぷり作るような人と、仲良くやれるかどうかで評価が決まってしまうのだから、会社は感情だけで動いているなとつくづく思うものだ。

 また、怒るじじいは、怒ること以外にも感情豊かで面倒臭い。

 たとえば感情がはじけるイベントの好例、飲み会について、怒るじじいがいる組織だと、未だにやっぱり出ておいた方が良いという雰囲気は残る。

 日本だけでなくアメリカでも、休日に催される上司の家でのバーベキューパーティに出て、人間的な繋がりや、仕事でのざっくばらんな意見交換をしなければならない風習もあるという。
 アメリカの場合は、バーベキューに来ない人は、急に朝、会社の入口で、警備員から、全荷物の入った段ボールを渡されることもあるようだ。

 日本の話に戻すと、飲み会ではその場で、じじい共に合わせて、笑ったり感激したりして見せなければならないことも多い。
 ウェットな人間関係を好む人種なので、飲み会の場などで気に入られることも大事な仕事になってしまう。
 
 そうした場で、親しくなれなかった相手や、参加しないなどで一方的に気にくわないと感じた相手に対しては、実務でいくら効率よくこなしたところで、

「暇そうで、仕事をしているように見えない」

「そんなやり方は許せない」

などと怒るじじいは、感情論たっぷりに辛く当たってくるものだ。

 怒るじじいとは逆で、職場では無駄口をたたかず、淡々と、でも話しかけると穏やかというタイプの上司もたまにいる。
 だが、見ると下級管理職までの人が多く、上役になっている例は少ないように見える(あくまでおっさんの肌感覚だが)。
 部下としては付き合いやすくて良いのだが、そういう人とばかり一緒にいても、会社では常に日陰者になる運命である。

 おっさんはいい歳であるし、感情の振れ幅が大きい事態は、うつ病経験などでもう沢山だと思っているので、一生日陰者でいたいタイプではある。
 とはいえ、激しい感情に任せて無茶や不幸をばら撒く上司に当たると、なんとかならないかと権力が欲しくなることもある。
 この辺りのジレンマと、否応もなく巻き込まれる怒るじじいの感情の波によって、会社での立ち位置に決着がつかないのも事実である。

<泣く女のせいで、働き盛りの男はプライベートが辛い>


 ここまで長々と語ってきた、怒るじじいについては、最近は若い人は徹底的に回避しているので、いずれ時代が決着をつけてくれるとは思う(おっさんは今のところ、終ぞ免れなかったけど)。
 だが、これから扱う泣く女についてはどうだろうか。。。? まだまだ長い、女由来の嵐は続きそうである。 

 男はつらいよ。多くのマドンナに振られつつも、続編がずっと続いてきた、そこは現代女性の道理ではなかろか。


 五時を過ぎて、あるいは魔の金曜日を終えて、ようやく辛い仕事から解放された男達。だがプライベートでは泣く女に苦しませられる。

 本稿の1つ目の記事でも述べたが、とにかく女は泣く。こっちが冷静に対応しても涙がその後の相互理解を邪魔してくる。

 共感が足りないから? 最近の理屈ではまあそうなんだろうね…と そんな易行も相まって、泣く女とは余計に相互理解ができない。


 もし職場で泣く女が出たら、一旦話を中断して、化粧でも直して来なさいと言えば、こちらはまあ何とかなる。

 本音で言うと、いちいち泣くこと自体どうかと思うのだが。。。

 そこは多めに見るとしても、それでも落ち着いたところで改めて話をすれば、職場だったらそれほど分かり合えないこともないように思う。

問題はプライベートだ。


 おっさんの体験を話す。
 以前付き合っていた女性達との会話。デート前に重めの休日対応が入り、やんわり予定変更を打診しようとした時の話だ。

彼女「来週楽しみだね~」

おっさん
「そうだね。でも前の日に仕事が入っちゃって、明けになるから起きるのが遅いかも。家集合の予定だったけど、もっと現地に近い集合場所に変えようか?」

彼女「…スン(鼻をすすって泣くふり)」

おっさん
「う~ん…分かった、大丈夫、大丈夫。朝そっち行くね。」

次回に続く

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