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2022年に読んで良かった本5選

こんにちは。小西です。

2022年ももう終わりということなので1年間の読書記録でもまとめようかと思います。

今年は割と本を読んだ方で、記憶が曖昧なものもありますがざっくり80冊ぐらいは読んでいました。

今回はその中から特に良かったものを何冊か紹介しようと思います。

苦しかった時の話をしようか

森岡さんの書籍が好きで、一通り集めている中で読んだのがこの本に出会ったきっかけでした。

この本を読んで1番良かったのは「仕事を頑張る前向きさ・元気をもらえたこと」でした。

森岡さんと言えば今をときめく業界のレジェンドですが、文字通りの過去の苦しかった話を知れたことで「どんなすごい人でもちゃんと苦労や失敗をしてきているんだ」と思い気持ちが楽になりました。

特に、P&G時代に同僚から「お前はお荷物だからもう顧客とのMTGには出るな」と言われたのとそれを乗り換えた話は強烈でした。
能力はもちろんですが、メンタルや負けん気、プライドなど精神面の強さが1番大事なんだなということをこのエピソードで実感しました。

自分はこの話が1番刺さりましたが、ビジネスマンとしての心構えやキャリア形成など一般論として役に立つ話も盛り込まれているので若手ビジネスマンには是非読んでほしいなと思います。

UXグロースモデル

この本はUX検定基礎の教材として読みました。

1番の学びポイントは「ユーザー属性ではなく文脈や状況への理解が重要だ」というところで、ユーザーに対しての解像度を上げるとはどういう事なのかの理解がグッと高まった印象があります。

顧客開発やPMFなど他分野の話をするときにもかなり使えるもので、広い分野に応用が効く基礎知識としてかなり有用だという実感があります。

これでだけでなく、UX検定基礎のシラバスや 他の推奨書籍もUXの全体像を押さえる上で非常に重要だったと思います。
他の推奨書籍も合わせると今年1番学びのあった分野かもしれません。

実際、クライアントに対しても「とりあえずUXについての理解を深めたかったらシラバスと推奨図書を一通り読んで」と言うようにしています。それぐらいよくまとまっているドキュメント群だと思います。

現代経済学の直観的方法

この本はもう少しマクロなものや学術っぽいものを読みたいと思って手に取ったものでした。

資本主義、インフレとデフレ、貿易、貨幣など経済にまつわるよく聞くけども詳しい仕組みはわかっていないというものに対してわかりやすい解説がなされているという1冊です。

一章のテーマが「資本主義社会ではなぜ成長を続けなければならないのか」というものだったのですが、金利(貸金)が原因であると解説していたのが明快でわかりやすくそこから一気に引き込まれました。

途中で出てくる例えや挿絵もわかりやすく、ざっくり経済に関する仕組みを学ぶには非常に良い書籍だと思います。

心理学的経営

この本はクライアントからの推薦図書に含まれていたので手に取ったものでした。

「リクルートはなぜ社員がイキイキしてるのか・人材輩出できているのか」というのに人事や組織文化の観点からの答えを知れる1冊です。

中身としては理論の説明がかなり多く、人間のモチベーションや仕事への考え方などへの深い理解が組織や文化の設計に反映されていることが非常に伝わりました。
具体的には、X-Y理論、道具理論、職務設計の中核的五次元などが解説されていました。

これらを活かした組織を作るのはなかなか難しいのですが、逆にアンチパターンに気づくきっかけとしてはかなり実務でもワークしている印象があります。

「社員の活気がないのはこれこれが原因でしょう」というのを理論的バックグラウンドや事例を示しながら説明をできるようになったのはかなりクライアントからも喜ばれていますし有益だったかなと思います。

マイノリティデザイン

この本を読もうと思ったきっかけは noteの読書の秋キャンペーンでした。

当時はnote社に勤めていたので、本屋さんに展開しているブースをちゃんと現地で見たかったのと見た以上は何かしら買って帰ろうと思って手に取ったのが「マイノリティデザイン」でした。

心斎橋のHMVで見たブース。
自分の会社がこうやって取り上げられているのを見て感動しました。

当時、頭が凝り固まっているような実感がありもう少し色んな視点から物事を考えるような必要性を感じて読んだのですが、かなり学びが多かったです。

著者の澤田さんは目の見えないお子さんを持つコピーライターで福祉業界でマイノリティや弱さを起点に社会課題を解決するお仕事をされています。
ゆるスポーツなんかはこの本を知る前での自分でも知っていたぐらい有名な取り組みなのですが、それが生まれる背景や発想の仕方などについて言及されています。

この本を読んで自分が1番に思ったことは、もっと自分の視野を広げないとなということで、良くも悪くも資本主義的な社会の中で資本主義的な振る舞いをしていることを自覚できました。

例えば、苦手なことやできないことがあったときには克服するとか既存の解決策の手を借りてカバーするなどの手を打つのですが、こういうのもなんとかできる側の人のムーブのように感じてしまいます。
強者向けに作られた世界に合わせて自分も強者ムーブをするのに合わせているというか、、、

怠惰の法則という表現が適切なのかはわかりませんが、苦手やできないといった負を当然のものとして強者の発想でなんとかするのでもなく、弱さを受け入れた上で別の解を探るような姿勢を意識的に取るようにしたいなと思いました。

そういう意味で、ベタな企画に関する本ばかりを読むよりかは1回味変として読んでもらうのに良い本かなと思っています。


おわりに

本当はもう少し紹介したかったのですが、時間の都合もあって5冊に絞りました。

冊数が全てというわけではないですが、今年は結構読書を頑張ったと思いますし、たくさんの良い本に出会えました。
興味のある方は紹介した書籍や僕の本棚のものを読んでいただけると大変嬉しいです。

読書の仕方などをもう少し改善したい気持ちはありますが、(これはまた別途記事書こうと思いますが)
来年も引き続き読書を頑張っていこうと思います。

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