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「竜とそばかすの姫」の好きなシーンとそれに関連して好きな本の紹介

「竜とそばかすの姫」、すっかりハマってしまった。

もう3周目に突入。おとといから昨日にかけての2周目では、みんなで鈴を励ますシーンでウルッた。ルカちゃんがアルトサックスを<U>の空間で吹いていて、その隣にサーフボードといっしょにカミシンが映っていたなんて、合唱団のおば(あ)ちゃんたちも映っていたなんて、二度目だからこそ意識に上った。

ここのところずっと不調が続いていたけど、涙が滲み出て、それでカタルシス。胸を張って仕事に向かった。あ、今まで姿勢が悪かったのか、とそれで気づいた。

3周目の今日は、全く思わぬところで涙が出た。竜の一人と疑われていた野球選手が服を脱いで上半身裸になるシーン。最初見た時は「どうか、このメッセージが正しく届いてほしい」という最後のセリフが印象に残ったが、今回はこどもたちへのメッセージにふいにグッときた。彼は、本当にそういう気持ちなんだな、と。そして、さりげなく映画の途中で挟まれたけども、これがまた細田守監督のメッセージでもあるのだなと。

さて、一番好きなシーンは上のnoteにも書いたとおり、一度カミシンに告ったルカちゃんが、すずといっしょに偶然カミシンと鉢合わせ、やはりキョドってしまうシーン。

可愛くて、やっぱり性格もよかったルカちゃんの声が、カミシンを前に裏返ってしまう。

最初見た時は、なんと言ったかわからなかった。それがいい。

ここを思い出した。

 不器用であるということは、あなたが本気で生きている証拠だ。
 人は本気で生きなければ、不器用にはなれない。
 どんなにクールでスマートに見えても、本気で人を好きになれば、すべての人は不器用になる。
 百戦錬磨のナンバーワン・ホステスでも、本命の前ではしどろもどろになる。
 みっともないくらいに、しどろもどろになる。
 でもそのしどろもどろこそが、セクシーなのだ。

千田琢哉『人は、恋愛でこそ磨かれる』

《百戦錬磨のナンバーワン・ホステスでも、本命の前ではしどろもどろになる。みっともないくらいに、しどろもどろになる。でもそのしどろもどろこそが、セクシーなのだ。》ここに書き写す時に読みなおしてね、また涙出ちゃった。

目の前でしどろもどろになった人に冷たくしちゃったことあってね、ごめんねって言いたい。

しどろもどろではないけれど、憎まれ口ばっか叩く、もっと身近な人。「本当に傷ついているのは、ここだよね」さっきトイレでうんこしながら気づいた。なかなか素直になれないな、俺も。

本の紹介ももっとしたかったけど、それはまた別の機会に。



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