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意識の高いデンマークと日本、どちらが食料廃棄率が低いのか。

デンマークのフォルケホイスコーレという学校で、食に関する授業をとっていた。

別にこの領域に猛烈に興味があったわけではなく、どちらかというと消極的な理由でとっていた授業。

だけれども、やっぱり面白いと思う時間もあり、すごくデンマークを感じられた時間でもあったから、そこでの気づきを残したいと思う。

フードロスにフォーカスした日

その日、最寄りのスーパーから「仕入れたけれど、なんらかの理由で売り物にならない廃棄予定のもの」を無償でもらった。

たしかに少し傷んでいるけれど、これで売れないのか、、破棄されるのか、、と思うと問題視される理由がよくわかった。こんな田舎の、こんなに小さなスーパーでさえ、毎日こんなに廃棄が出る。しかも別に廃棄する必要がないもの。

特に日本は、「キレイな面」のみが見えやすい社会構造になっているのかもしれない。

デンマークらしいなと思ったのは、フードロスに対して何をしているか?でたくさんの事例が挙げられたこと、それは個人レベルでもあり企業とか社会レベルでも。

若い生徒たちも「これを防ぐために〜〜すべきだ」とたくさんの意見を持っていて感嘆した。実際に国ごとの「フードロスに対する問題意識調査」でデンマークはすごく高い位置にいたし、日本は著しく低かった。

一方、これまたおもしろいなと思ったのが、実際の廃棄率は、デンマークと日本がさほどかわらなかったことだ。

問題意識を持っていても、結果が変わっていなければ意味ないじゃん!と思うだろうか。

問題意識がなくても、ちゃんと防げてる精神がすばらしい!と思うだろうか。

問題意識があるからこそ、ここまで廃棄を少なくできているのであって、たくさん話し合いをすることは、意味があることだと意味を見出すだろうか。

たとえ問題意識がなくても、廃棄が少ないならいいじゃん、と言えるのだろうか。

いつもこの着地になっちゃって、もはやわたしのサビのようになってしまっているけれど、やっぱり、、、、

デンマークと日本どちらがいいと盲目的に思うのではなく、お互いのよいと思う部分を両方取り入れていくことをしたい。

食フェスに行った日

めっちゃ簡単にいうと、食フェスだ。

持続可能な食にまつわるいろいろな企業や団体が集まって、食を楽しみ、食について考える場所。そういうのを考えさせられる、民主主義的なイベント。

実際行ってみたところ、、

料理の専門学校が、料理を作る体験を提供していたり(このパスタおいしすぎたし、無料で幸せ度MAX)

アイスを提供していたり、

室内栽培の野菜の展示・販売があったり

未来の食事を考えようって、昆虫食が提供されていたり
それについてのディスカッションがあったり

あなたはどう考える?と問うてくる展示があったり、大学がブースを持っていたりした。

行われているのは平日で、誰がきているのかわからないけれど、会社の研修や学校の授業で来ている人も多く見受けられた。「経費」ってやつ。

っておもったときに、短期的な目線しか持ち合わせていなかったら、出店することのメリットってほとんどないと思う。正直ね。

売り上げとか正直出店料とトントンくらいだと思うし。

でもだからこそ。

これは食に限ったことじゃないけれど、教育とか、環境問題とか、政治の問題とか、

成果が「すぐに」「数値で」見えないことでも、意味がないっていうんじゃなくて、そこに意味を見出す。そこを諦めないでいる。そこに対して楽しみながらも大真面目でいる。本質をつかんではなさない。

そんなデンマークの姿勢が、わたしは大好きなんだと再認識した。それを今、こうして言葉にできたことが、とっても嬉しい。

お返しの愛は無限大、一緒に幸せに貪欲になりましょうね!!