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【本は装丁まで含めて作品やねん!】

いつかの記事である作家の装丁シリーズが
素晴らしいとの話を書いたのですが
ちょっと探してきます

これだ。宮本輝と谷崎潤一郎だ
装丁のセンスは大事なのです
先の記事にも書いていますが
版元の努力はわかってはいるけれど
私がどうしても許せないのが
「役者」の装丁なのです

あの村上春樹がトルーマンの名作
「ティファニーで朝食を」を翻訳した時の
あとがきにも
「装丁にオードリーヘプバーンが使われることは避けたかった」
あまりにも映画が有名すぎるため
役者のイメージが大きいのはわかるが
原作なのだから役者の顔のイメージをつけたまま
読んで欲しくなかったみたいなことが
書かれていましたが
私も激しく同意なのです

最近、西川監督の話ばかりで申し訳ないですが
映画「すばらしき世界」のおかげで
絶版だった原作小説
佐木隆三の「身分帳」がめでたく再版されました
これは本当に素晴らしいことで
こうしてまた世代をまたぎ読まれるということは
西川監督の副産物的な大功績なのであります

私も連載のように記事にしてきましたが
映画を見て感動し

西川監督のエッセイを読んで理解を深めた今

最後は原作を読むしかなかろうも!
ということで
いきつけの本屋さんに行ったところ

出たーーーーーーーー!!!!
役者装丁!役所広司!!
違うねん!欲しいのこれじゃないねん!!

本は基本的に本屋さんで買いたい派な私ですが
仕方のない時はアマゾンさんに頼みます
絶版になった初版の本は
中古でも1万円を超えるのでさすがに手が届きません
去年最初に再版になった風景画の装丁のものを
クリック!

これですね
しかも中古であったのでお得感満載!
首を長くして届くのを待っていたんです
先日、北海道旭川市の古書店から
「身分帳」が我が家にやってきました
高まる気持ちを抑えながら封を切ると





なんでやねーーーーーーん!!!!!

そこには最新版の役者装丁の古本が!!
販売店の旭川の書店に電話して確認したら
「そちらが確かめて購入しなかったのが悪い」とのこと。

想像の斜め上を行く事態に
私は人生初めての
アマゾン返品作戦を決行しました
めんどうくさい作業でしたが
それぐらい嫌だったのです
だってこれなら行きつけ本屋で買ってるし!

着払いで返品できるところを
ちゃんと送料を払ってしまう気弱さ
次に目をつけたアマゾン出品の本屋には
前もって「装丁の件で質問があります」と題し
役所広司なのか否かを尋ねる徹底ぶり
おかげさまで本日
無事に「身分帳」手に入りました

求めていたものが手に入る喜びを噛み締めながら
スタバでコーヒーを飲む朝
冬の旭川の刑務所の絵でしょうか
これこそ作品に沿った装丁なのです
ここまで含めて本なのです!!

もともと平行読書派の私
今は3冊ダラダラ読んでますが
早く読みたいので4冊目として
ページを開きますYO!


補足)コメントで教えて貰ったのですが
「奥さん!最近は装丁が重なってるみたいですよ!」とのこと!
知らなかった!(コメント欄参照してちょ)
さすがnote!書いてみるもんだ!
そして真実を知った今

余計に旭川の古本屋にムカついてきている笑


ということで、私のネタ記事が一瞬で全く面白くなくなってしまいましたが笑笑
私と同じように装丁を大事に想う方で
装丁が重なっている事を知らなかった人には
少しですが為になる記事になったかなと。
そして本文で笑ってもらえたら幸せで
この補足で「なんだよー!」と
また微笑ましく思って頂ければ
全ては無駄ではなかったと救われます
ぴえん

そして、装丁重ねるなら2種類並べとけ!!!と思う、今、この頃
とはいえ、もともとは【装丁は大事】ってことを言いたい記事だったのです
私の無知により言いたい事とは
違う事実がフォーカスされることになりましたが
そこは行間を読んで頂き
なんとなしにその辺りが伝わると嬉しいです!

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