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読書感想文〜孤狼の血〜

先月の読書は時節といい
奇跡の出会いが多く
改めて読書の素晴らしさに
毎日ひとりで感動してましたが
面白いことに
今月は打って変わってちょっと
はまらない読書が続いている
(今読んでいる2冊もなかなか合っていない)
そんな中、やっときました!
マッチング読書!

この本は読書家4天王のひとりである
長老マスターにお借りした作品
もうひとりの四天王からは
映画化されていると教えてもらった作品
今日の感想文です

柚月裕子 『孤狼の血』 角川文庫

<あらすじ>

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが、、。正義とは何か。血湧き肉踊る、男たちの闘いがはじまる

<感想>

全私が泣いた
ベテラン刑事の大上刑事
通称ガミさん
最後までかっこよすぎて泣ける
最近ずっと警察作品をことごとく外していて
ちょっと敬遠していました
当たり前だが作品によるんだなぁ
私にとって警察ものってどうしても
小説の導入部分が難しいというか
人間関係の相関図を把握するまでが
ちょっと大変なのです
漢字多いし、警察の部署や階級なんて
何度読んでも覚えてないし
それでもやはり物語が面白ければ
乗り越えられたな

この作品は物語として最高に面白いのに
最後の最後の大オチの後に
「えええええええ!!!」
と予期しなかった事実がありました
その事実があってさらに主人公の生き方が
感動を呼びます
これは読みながら気づく人もいるのかも
しれませんが
私は全く気がつかない伏線だったので
クライマックスの感情の振り幅がすごかったです

映画も見て見たい気もしますが
文字だけでここまで泣いてしまうので
映像でみたら刺激が強いのではなかろうかと
ちょっと見る自信がありません

そしてヤクザものは広島の舞台が似合う
これはなんなんでしょうね
広島弁もかっこいいし
完全に岩下志麻の影響なのでしょうか
(「仁義なき戦い」のイメージ)

時代、世界観、ストーリー、心理描写
全てが最高でした!
冒頭の警察相関図さえ乗り越えれば
あとは素晴らしい極道の世界に浸れること
間違いなし!です!

あ、警察小説だ!
どちらも似たような感じなので
仁義なき男の世界ということで!

読み手を選ばないエンタメ小説
おすすめです!!


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