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幻冬舎presents【2代目は、クリスチャン】

10月21日(木)〜31日(日)まで
誰が言ったか「東京のブルックリン」方面の
スカイツリーの真下にある押上駅から
徒歩15分のところにある
「すみだパークシアター倉」
で公演されている
つかこうへい原作で劇団扉座の
「2代目はクリスチャン」を
観劇してきました

基本、エンタメ吸収は読書と野球である私は
映画もそんなに見るタイプではないし
劇なんてもっと観に行くことがないのです
歌舞伎は好きで良く行きますが
あれはなんか別物だろうし
いわゆる劇団の方が興行している作品を
ライブで見に行ったことが
人生でほとんどないのですが
ご招待を承り行ってきました

キャパシティが100人ほどの小劇場が
満席状態で
業界関係者がたくさんいて
さすが幻冬舎だなと思いました

つかこうへい原作
「2代目はクリスチャン」

企画者である幻冬舎見城社長によると

40年以上前、青山にあったVAN99ホールの最後の1年から、新宿紀伊国屋ホールに進出して4年くらいが「つか芝居」の最盛期だった。涙と笑いで劇場が揺れていた。外は入れない客で溢れていた。あの感動と興奮と熱狂を、何としてももう1度再現したい。そう思い続けてきた。<中略>今回はつかこうへいが結局は1度も正式な形で舞台にしなかった「2代目はクリスチャン」である。「2代目はクリスチャン」はタイトルと設定だけをつかこうへいに借りた横内健介のオリジナル版である。横内健介ほどつか芝居の根源を理解し、つかこうへいを突き抜け、オリジナルな舞台に到達する圧倒的な才能を持った存在を他に知らない。

私はつかこうへいの舞台は
もちろん見た事もないですが
この見城社長の前口上で
その時代の熱狂を知る人たちが
再現しようとしてくれている熱意の舞台を
観に来ているんだ!
という高揚感が生まれました
なんだかとてもワクワクする
知らない世界の入り口に立った気がしました。
そして少し窮屈な満席の小劇場の雰囲気は
その高揚感をさらに高めるには最高でした

主演は石田ひかりさん

間近で女優さんを見る機会など
そうそうないので
こういうのも舞台の良さなのだろうな

物語は石田ひかりさん演じる今日子が
20年の刑期を終え
刑務所から出所してくるところから始まります
今日子はヤクザの組長の妻で
若い衆が迎えに来たのです
20年という長い年月は
すっかりヤクザの生活を変えていました
現代に生きるヤクザの難しさが
シニカルにポップに表現されていて
ずっと笑いの絶えない劇場内でした

今日子はもともとは
教会のシスターだったのですが
ヤクザの組長と恋に落ち
駆け落ちしてしまったという過去があります

現代ヤクザ・警察・キリスト教
一見相反するような組織ですが
なぜか思いが似通ってくるというか
視点の違いや表現の違いの問題で
実は思想の根源のようなものは
同じなのではないかと感じられる
演出や脚本がとても面白かったのです

私の人生に「観劇」というエンタメは
なかなか縁がありませんでしたが
こういう世界もあるんだなぁと
演劇界に少し触れられて
人生がまた少し豊かになりました

そして、音楽や劇や本や映画やスポーツなど
こういうエンタメ世界を
起業家が支えるという図式は
やっぱりとても美しい
起業家のタニマチは社会貢献である!
と改めて感じました


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