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人の価値を決めるのは

付き合っていた人と別れて、いろいろな人とデートをしていた時期、某広告代理店の人(以下 ハルオくん)と知り合って、よく話すようになった。

ハルオくんは、何を話しても自分なりの定義を持っていて、話していてすごく楽しかった。ワクワクして気づいたら2〜3時間経っちゃうくらい。そのなかで印象深かったことをひとつ。

「人のレベルってどうやって決まると思う?」  抽象度の高さ?いや、そういうことじゃなくて。レベル≒価値とした時の話。ハルオくんが言った。「端的に"人に何を与えられるか"じゃない?」ガーーーーーン。本当にそうだわ。今まで特別意識しなかったのがはずかしいくらい、あたりまえにそうだわ。

ここで、その直前にデートしていたハイスペの話をします。
彼のスペック↓

・大手航空会社総合職(学生時代、他にも同等の会社の内定を10社くらい持ってたっぽい)

・同期のなかでも最も早く、例外的に即決で内定して、天職!って言って楽しく働いてる

・184cm

・平行二重

・セックスが上手い

・料理も上手い

・部屋が綺麗(頭のなかも超片づいてる)

・肌も綺麗

・歯も綺麗

・人を笑わせるの上手い

・友達も多い

・朝も強い(ので「君が朝起きるのつらいなら俺が早起きしておいしい朝ごはん作るよ。あたりまえに」などという口説き)

・外食したらご馳走してくれるし全然ケチじゃない

・当然学歴もとてもよい

・名前までかっこいい

とここまできて。こんな男が私に「付き合おうよ」って言ってくるのおかしくない?詐欺かな?(結果的に詐欺ではなかった)となって全然平常心でいられなかったし何なら動揺して泣いたし、逃げた。

この一件を思い出して「!!!!!!」ってなった。私が完全にこわくなって、しっぽ巻いて逃げたのはなぜか。それは「相手に何か与えられる自信」がなかったから。「付き合おうよ」って言ってくれた時点で、もしかしたら彼は一緒にいて楽しかったり、何か気づきがあった(何かを与えられていた)のかもしれないけど、それを信じられなかった。=相手にとって私は無価値なのでは!?と思ったんですね。(今でもそう思います。彼に比べて私は全然価値ない。こわい。彼はなにか測り間違えてたんだと思う)

…ここでハルオくんとの話に戻ります。

「人の価値=人に何を与えられるか」だとすると、その人が価値のある人かどうかは、相手によって決まるということになるよね。正しい。だって価値って、需要があるから生まれるものでしょ。

だから、相手に何かあげられているなあと感じられる関係は(あくまで判断するのは相手なのだけど)、自分が価値のある人間のように思えて、私にとって心地いいんだよね。

なおかつ、相手も私に何かを与えてくれると、わりと一緒にいられる。双方にとって価値があるといいよね。よく言う"(総合的に)同じくらいのレベルの人としか付き合えない"というのはこういうことだと思う。

ちなみにハルオくんは、こういうふうな気づきをたくさんくれたし、いつもごはんをごちそうしてくれた。一緒にいて楽しかった。私も彼になにか与えようとしたけど、たぶん足りなくて、一緒にいられなかった。くやしい。この時期たくさんの人とデートしたけど、ハルオくんにだけ、一度も好きって言ってもらえなかった。(最初から恋愛を目的として会っていた場合、真意はさておき「私と一緒にいたら楽しいよ、こんなこともあんなこと(←相手によってカスタマイズ)もできるよ、私もいますごく楽しいよ」をそれとなく伝えると好きは引き出せるはずだった)

価値の勝負に、拮抗せず負けたんだよね。くやしい。料理でもくつろげる家でも、何でもいいからプラスを提供できる手札を増やしておこうと思ったよ。価値は総合的に決まるから、ひとつだけのクリティカルヒットでもいいし(恋は一点突破?)、たくさんを合算したっていい。必要なときに出せるよう、準備しておくのが大事。恋愛じゃなくても。

#日記 #気づき #恋愛 #人間関係 #デート #価値 #メモ

急に雨が降ってきた時の、傘を買うお金にします。 もうちょっとがんばらなきゃいけない日の、ココア代にします。