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顔を見て喧嘩しよう


現代社会において、
他者とコミュニケーションを取るツールは果てしなく増えた。

SNS、LINE、電話、テレビ通話…
今や直接会いに行かずともお互いの意思疎通は容易に出来る時代である。

その中で今日、私が強く言いたいことは
『大事なことは顔を見て話そう』
という一点である。

目を見て話しなさい。
幼少期から頻繁に聞いてきた言葉かと思う。

それは話を聞く側に対して
好感度を高めたり、
良い印象を持って貰う為の1種の技である。


私が話すのはそういう意味じゃない。
『自分が得するから、顔を見て話せ』ということである。

電話やメールも気軽なコミュニケーションには適していると思う。
所謂『普段使い』であれば、特に問題無い。
寧ろ部屋が汚くても化粧をしてなくても
好きなタイミングに意思疎通が出来るなんてメリットだらけである。

大事な話をする時、
それがお互いの利益や意見が必要になる時は特に
自分に損がいってはいけないからピリッとする。

仕事の会議とか、案外恋人の喧嘩もこの関係に近い。

顔を見て話すということは、
この『ピリッとした空気』を緩和する力があるのだ。


実は私自身も、今まで大事な話し合いを電話で行う機会が多かった。
そういう時に感じることは
『関係性が結果を左右する』ということであった。

例えば先輩と大事な業務の話をしたり、
例えば恋人と未来の話をする時。

完全に対等な立場で話し合うのは難しい。
仕事の話は先輩がどうしても優勢になりがちだし、
恋人との話は、話し方が強い方が結局勝ちがち。

それから、強い立場から物を言うときも、
声のトーンだけだと相手を萎縮してしまうこともある。
本当は親身に話を聞きたくても、
相手の意見を引き出せなくなることもある。
そうなると、折角の話し合いなのに
双方得をしない結果となってしまう。

理由はやっぱり、武器の少なさだ。
声のトーンだけで勝負するのは難しいのだ。

表情が見えると、全然違う。
それはテレビ電話のような、画面越しであっても構わない。

そうすると真面目な話の中にある空気の強弱や、
提案・発表をする時のテンションに区別を付けやすい。

相手の口の動きや、眉の動きが見えるからである。
武器が多いと、繊細な変化に気付ける。

今は間違っても冗談言えるタイミングじゃ無いぞ、とか。
強気な意見を言うのは今だ、とか。
会話もスムーズに行いやすい。

表情が見えるだけで、
意見を飲み込んで貰いやすくなるし
喧嘩は泥沼になりにくいのである。

だから、真面目な話こそ
顔を見て話し合うべきなのだ。

今のご時世、面と向かって話す機会は減りつつあるかもしれない。
だけど、お互いが表情を見ながら話すのは
コミュニケーションとしても大事だし、
お互いの利益にも繋がりやすい。

顔を見なくても滞りない今だからこそ、
顔を見てコミュニケーションを取ろう。

喧嘩は顔を見ながらしよう。
何よりもそれは、自分の為になるのだから。


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