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きっと、うまくいく


年に1回は見たくなる映画というのが、
自分の中で3本程ある。

その中でも本日オススメしたいのは、こちら。
もしかすると1番好きな映画と言っても良いかもしれない。

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インド映画『きっと、うまくいく
なんとこの映画、上映時間が170分という
ロングロング作品だ。
タイトルを聞いたことがある人も多いだろうし、
この作品が人気だということを知っている人も少なく無いだろう。
ただ、これだけ長い上映時間に後退り、
また今度…になってしまっている人も恐らくいるかと思う。

そんな人には強く言いたい。
絶対に絶対に見て欲しい。

「インド映画って、踊るだけでしょ?」
て思ってる人も、絶対に絶対に見て欲しい。

私は自慢じゃ無いけれど、既に4回は見た。
(自慢じゃ無いけれど、と言うと自慢っぽく聞こえるのは何故だろう)
それでもやっぱり、また見たくなる。
3時間あるのに、である。

それから私はこの作品を今まで幾度と勧めて来たが、
映画好きで無い人でも今のところ百発百中で高評価を頂いている。
どちらにせよこの3時間、無駄にしたと思うことは無いだろう。


正直私も、この作品に出会うまで
インド映画はアウトオブ・眼中だった。
映画といえば邦画とハリウッド、
この2つを抑えとけば良いんでしょう?
否、今なら分かる。
インド映画を知らないのは、滅茶苦茶勿体ない。
実は相当質が高いのだ。
社会問題や宗教、差別、様々な問題をテーマに制作しているが、
その作品は必ずしも『影』で出来た作品で無くて、
寧ろコメディ映画に自然と混ぜて来るから凄い。
邦画でこのパターンは、あまり見たことが無い。

『きっと、うまくいく』はこれらの良さをギュッと濃縮したような作品である。
上記に加えて恋愛だったり、青春だったり、
これでもか、ってくらいに要素が詰まっている。
しかもまあ、監督は情緒が不安定なのかと疑問に思うくらい
展開がジェットコースター並に上り下りするのである。
そりゃあ、3時間は必要だろう。
お腹いっぱい胸いっぱいで、見た後は素直に頷ける。

例えば『きっと、うまくいく』の主なる舞台は工科大学なのだが、
この学校長はとにかく規律やルールに厳しく、
勉強熱心なインドの教育文化を表しているようである。
この学校長に対抗するのが主人公ランチョーで、
対照的な柔軟性の持ち主。
この主人公のモットーが「All is well」
きっと、うまくいく】である。
このモットーに従って、ランチョーは周りの人物を次々と変えていくのだ。
本当はどれだけの人物が変わっていくのか、
熱く詳しく語りたいところだが、この辺り、作品のミソになって来る。
本日のテーマはこの映画を見てもらうことなので、グッと我慢するとしよう。

あ、言い忘れていたが、作中では勿論踊る。
踊って愉快に持ち上げた後、唐突に降下する。
それがまた1つの演出となっていて、非常に奥深い。
どうやら本来は、インドの文化上規制が強く、
あまり過激な表現が出来ないために歌ったり踊ったりする表現方法があるらしい。
これはまた、ミュージカルとは違った意味合いを感じられて
1つ踏み込んだ論を考えるのも面白い。

ここまで来てもイマイチ魅力を感じられない人に、
とっておきの話をしよう。
ラージュー役のシャルマン・ジョシが滅茶苦茶イケメンである。
これだけでも正直見る価値はある。

なかなか外に出られない今だけど、
今だからこそ、オススメしたい作品だ。
きっと、うまくいく。
この言葉を呑み込んで、心にしまっておこう。





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