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頭の中の。

21
本
自分の書いた詩のようなものたち。 ふわふわとぐらぐらとしてるね。
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かなり

#記憶

かなり

かなり

大事って。

大事って。

白い病院でもらった誰かの忘れ物
いらないけど、ずっと持ってる

本当を見てるあの子と
山椒の匂い
小さくなって消えてった

まだ決めきれない
簡単なことも
白さ濁る

うるさいな
誰かの忘れ物がこっちを見ている

かなり

かなり

美しいものばかりじゃ

美しいものばかりじゃ

綺麗なものが好き。

音楽も

映像も

声も

色も

形も

匂いも

全部綺麗なものが好き。

からんころんと光っていたり

流れるように進む線とか

水の断面みたいな

そうきっと

いまだにずっと夢を見ている。

でもね

やっぱりわからないよ。美しいものばかりじゃ。

かなり

かなり

生きる瞬間　

生きる瞬間　

ただ窓の外を見つめる

空を舞う桜を

深い緑を

茜に染まる街を

無機質な建物を

生きている瞬間を

見つめる

かなり

かなり

鯨と掃除機

鯨と掃除機

右耳で鯨が泣いている

私以外には聞こえないように

ゆらゆらゆらゆら
ゆれている

まだ壊れちゃいそうな

目の前の景色が崩れる

朝と夜少しずつ繰り返して

起き上がれなくなって

誰かが僕の方へ来た

言葉の羅列を向けてくる

そして            

違う日には

掃除機が壊れた

誰かが僕の方へきた

僕の方に来て

忘れていった

そっか

そっか

かなり

かなり

淘汰の先に

淘汰の先に

変わらないと

行動しないと

考えないと

感じないと

為に、探さないと

だけど

どこを探しても

何度探しても

見つからない

でも、きっと

いや絶対ここにあるはずなんだ

でも見つからない

見つからないから探す

何度も探して

行動して

考えて

感じて

そうやって

自己を保つために行なってきた行為が

いつの間にか存在を揺るがすものになっていたりする

きっと

朝がく

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