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“一緒につくる、インタビューギフト。”

大切な記憶を、「言葉」に残していく『このひより』のプロジェクト。先月、立ち上げ宣言を兼ねて運営メンバーの想いをnoteに書いてから、早くも1ヶ月半が経とうとしています。

書いた記事は「note編集部お気に入りマガジン」にも加えてもらって、150を超えるスキをいただきました。もちろんメンバーみんなで歓喜……!ほんとにありがとうございます。

このとき宣言したのは、Webマガジン『#大切な日が言葉になったならの開始と、「“本”の贈り物サービスを始めます」という予告。

マガジンは周りの方々の協力もあって、自分たちでも何度も読み返してしまうような記事が実際にいくつか公開できています。(&次もめっちゃいいですよ!)

一方、肝心の「“本”の贈り物サービス」はまだ不確定な部分が多くて、具体的なことを何も説明できていませんでした。……が、コツコツ開発を続けた甲斐あって、最近ようやく“インタビュー”までの流れや、“本”の形が定まってきてます

僕らがやろうとしているサービスは、具体的にどんなものなのか。それによって、どういう価値を生みたいと考えているのか。今日は少しだけ書いてみたいと思います。

(執筆:佐々木将史

ギフトサービスとしての 『このひより』

『このひより』で今つくっているのは、人に“インタビュー”を贈るギフトサービスです。

“インタビュー”を贈られた人は、思うままに自分のエピソードや経験を語る。(1.5時間〜2時間程度)
② それをこちらで文章に整えて、1冊の“本”として手元にお届けする。(1万〜1.5万文字/B6判ハードカバー60〜90p程度)

※ ボリュームと価格はまだ未定です!イメージ程度に。

想定しているのは、「身近な人の記憶をなにか形に残したい」と思うこんなシーン。

・「還暦」になった親や「米寿」を迎えた祖父母に、これまで聞けなかった話をしてもらう機会として。
・「結婚」をきっかけに両親へ、自分たち家族の歩みを振り返る1冊に。
・いつか我が子に聞かせるための、「出産」の記録に。

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“インタビュー”というと、Webや雑誌、いろんな場所で「有名なあの人」「話題のこの人」が語る記事を、よく見かけます。

ただ、「人と対話しながら、自分の気持ちを語っていく」「そこで言葉になったものを残しておく」という体験って、著名人だけのものではないと、僕らは思ってるんです。

どこかの誰かの、心の奥底から出てきた話が、多くの人目に触れずとも“その人自身”や“大切な人のもと”にだけ残ればいい。そんなインタビューも世の中にはあっていいし、それこそが「誰かにとってかけがえのない価値を生む」ことだってあるはずだ……と『このひより』では考えています。

“一緒につくる、インタビューギフト。”

ただ、インタビューされた経験のない方に、いきなり深い話を聞くのって、実はすごく難しいんです。(どこに「その人らしさ」が潜んでいて、どうやって「記憶に残したいエピソード」を引き出せばいいか、簡単な打ち合わせ程度では目処をつけることすらできません)

そこで、『このひより』ではギフトの贈り手の方にも、インタビューへの同席をお願いすることを考えています。

“一緒につくる、インタビューギフト。”

これが、『このひより』のサービスの(現時点での)タグラインです。インタビュアーと一対一だと緊張するけど、「その人をよく知る人」に一緒にいていただくことで、エピソードを掘り下げやすく、物語を紡ぎやすくなる

さらに、贈り手さんと、語り手さん(贈られた人)が共に時間を過ごすことで、インタビューをされる日そのものが、忘れられない節目にもなる。あえて「ギフト」という手段にしたのは、「この人の話を聞いて、残してほしい」と考える人に同席してもらうことが、結果としてインタビューの行われる『この日』を豊かにしてくれると考えたからでした。

また、インタビュー記事づくりは、執筆はもちろん、その後の編集などにもすごく時間がかかります。そのため、どうしてもある程度は高価にならざるを得ない。

けれど、「それでも、一度くらい頼んでみたい」と思ってもらえるようなシーンとしてイメージできたのが、「大切な人のために贈る」場面でした。

“本”へのこだわり

贈られたインタビューは、最終的に“本”となって届きます。普段はWebを中心に活動している僕たちですが、『このひより』のサービスではあえて、オンラインには載らない媒体にこだわることにしました。

なぜなら、せっかく語ってもらったエピソードを、できるだけずっと「残り続ける」ものにしたいと思ったから。

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(作成中のサンプルです…!「どこで、どうやってつくってるの?」というのは、また今度書きますね)

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また、「限られた人しか読めない」ものにすることで、初めて話せる内容もあるのでは……と考えたことも、理由の一つです。

Webなどで「知らない誰かが読む」想定となると、表現にも掲載内容にも、どうしても配慮すべきことが増えてしまいます。そうすると、“大切な人にだけ”残ればいい物語から、どんどん離れていってしまう。

僕たちと贈り手さん、語り手さんが一堂に会す、たった一度のタイミング。そこでしか話せないストーリーを、本の中にだけそっと綴れることに価値があると考えました。

β版リリースに向けて

ここまで書いたことの原型は、実は昨年末にできていました。ただ、それを実際に「サービス」にするとなると、さまざまな課題が出てきます。

何しろ、「人からインタビューを受ける」という経験を全くしたことのない方に向けて、その価値を伝えていかなくてはいけません。これは想像以上に難しい問いです。(その一つの試みが、Webマガジンなんですが)

「どうやったらハードルを下げられるか」
「魅力を高められるか」
「流れをわかりやすくするか」

——考えるべき点は無数にあって、メンバー3人で何度もブレて立ち戻ってを繰り返し、ようやくリリースの目処が朧げに見えてきたかなぁ、といった感じです。前のnoteで「2020年夏β版リリース予定」と言っちゃったので、がんばらないと…!

開発しながら改めて一つ思ったのは、「魅力を高める努力をきっちりしつつ、僕らの想いもしっかり発信していこう」ということ。3人で悩むのもそろそろ限界になってきたので、これからは練ってきたものを具現化しながら、いろんな方にフィードバックをいただけたらと思っています。

今回は佐々木が書きましたが、次回は別のメンバーから、開発の苦労とかをお伝えしていきますね。応援してもらえたら、めちゃくちゃうれしいです!


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