鶴亀杯 勝手にクロウサ賞!俳句
鶴亀杯の余韻を楽しんでます。クロウサです。
短歌に続いて俳句もピピっときたものを、Here we go!
一人ゆくあの日ホタルの飛んだ道
蛍の光って命の火のように、ぽっぽっと輝いて儚いんですよね。お父さんの思い出ということで、ゆくは「逝く」なのかなとか、あの日はお母さんが亡くなった日なのかなとか、いろいろ想像しちゃいました。
ビール飲み名句は出ぬかと泡あわわ
最後の「泡あわわ」にガツンとやられました。俳句を考えてると、言いたいことと文字数であわあわになっちゃいますよね。
夏休み星降る夜のバーベキュー
ステキな思い出!
本棚の隙間に団扇挟みけり
団扇の置き場所は本の間が一番ですよね。やるやる!って思いました。
愚痴ぐらい言えばいいさと夏柳
柳の下で涼んでいたら、あのしなやかに垂れた柳が風に揺れて励されたように感じて・・と妄想しました。素敵な句。
遊歩道猫が集いし熱帯夜
ネコちゃんの夜の集会。参加したーい!
サングラス掛けたついでの旅支度
ちょっとお出かけしようとおもったのに遠出しちゃったのかなって、サングラスの力。
ゲリラ戦前夜のごとき蚊の唸り
まさに蚊ってゲリラ兵みたい。
プラごみがプリズムとなる初夏の朝
ゴミとプリズムの組み合わせにピピッと来ました。
同窓会で知るあの子はもう三回忌
ちょうど同じように「最近見ないけどお元気ですか?」「3年前に亡くなったんよ。」という会話をしたばかりだったのでぴぴっと来ました。
父見舞ふ帰路の虚や苔の花
「見舞い」・「虚ろ」・「苔」ときての「花」!クロウサもこういう句を詠めるようになりたいです!
連山の流れの果ての瀑布かな
一体どこからと首を傾げるほどの勢いで滝が流れてますよね。それを「連山の果て」とおっしゃられる。大自然にぽんっと投げ出されたように感じました。
隣人の怒声にサイレンと夏の星
夏の夜は窓を開けてるから怒鳴り声が聞こえてくるんですよね。何事かと外をのぞくと平和に輝く夏の星。あります、て言うかありました。こういうこと。
そよと吹く風の口づけ夏の夕
口づけのように優しい風。夏の夕べならではですね。
夏の恋リセットボタン押して次
さくさく恋して過ぎる夏。よいですな。(←エロスに触れるとおじさん化します。クロウサです。)
会いたくてふと会いたくて雨月夜
歌詞みたい。松田聖子の「抱いて」みたい。「会いたくて」か。どっちでもいいや。とりあえず、よいですな。
青嵐 吹き抜ける先に 浮かぶ雲
視点がズドーンと遠くへ飛んでいくのが気持ちイイです。
和えてよし亡き母の味杏子味噌
杏子と味噌?! やってみよ。
思春期に酷く曲がった胡瓜噛む
「思春期」と「酷く曲がる」・「噛む」の組み合わせが絶妙。ぴぴっと来ました。
受賞の皆さま、おめでとうございまーす。
「更年期宣言杯2022」開幕中です。ご参加お待ちしてまーす♪
小説「梅すだれ」を連載中です!皆様の支えで毎日の投稿を続けられています。感謝の気持ちをパワーにして書いております!