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29-3 梅すだれ 雑賀-旅立ち / 木花薫

うつむいて食べる娘二人に、
「握り飯が売れなかったのか?一日くらい気にすんな」
と何も知らないタカベはいつもと変わらない。お滝は咳払いで気持ちを整えると言葉をゆっくりと吐き出した。

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