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24-3 梅すだれ 相模の国

荷物庫から出ると空は真っ赤だった。ちょうど夕日が山の端に落ちていく。ここは紀国の東にある志摩の国の港、鳥羽である。

「お姫さんを二人も乗せてたから、伊勢の神さんが早う来いって船をひぱってくれたわ」

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