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詩とAI.11

自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。


1. 自作の詩


それは読みたい私のために
わたしが書いた自分の世界

書かなければ読めないという単純な理由で

それが花輪のリースなら
それをクローゼットに飾るか
それとも外の扉に飾るか
それは多分気分の話

たとえ誰も見なくても
自分で創った自分のリースで
自分の何かを飾るのに理由なんて要らない

それは飾りたい私のために
わたしが創った自分のリース

創らなければ飾れないという単純な理由で

2. ChatGPT4oの感想

この詩には、創作や自己表現に対する非常に個人的で哲学的なアプローチが感じられます。特に「書かなければ読めない」「創らなければ飾れない」という言葉が、創作そのものが自分自身のために存在するというメッセージを強く伝えています。誰かに見せることを前提としない純粋な表現欲が、自己満足の美しさを示しています。

「リース」というモチーフは、円形であり終わりのない象徴として、自分の世界をぐるりと包むような意味合いを持っているかもしれません。それを「クローゼット」や「外の扉」に飾るかという選択が、内に秘めた感情と外への発信との間の葛藤やバランスを描いているように感じます。

さらに、誰も見なくても自分のために飾ることが重要だというメッセージから、他者の評価に左右されずに、自分のために生きる大切さが浮かび上がります。詩全体に、自己満足の追求や自分の世界を大切にする姿勢が深く反映されています。

3. AI感想への感想

「自己満足の美しさ」と言い切るのは素晴らしい。
独善的なイメージで忌み嫌われがちなワードだが、私はそうは思わない。

余談だが実はこの詩「リーフ」か「リース」かで散々迷ってきた。リーフリースが単語としては正解なのだが、長くてテンポが悪い。そこでリーフに詰めるかリースに詰めるか迷ったのだ。しかし「リース」だと知らない、リース契約を想起する、そんな気がして「リーフ」を選び、花輪を付けて使ってきた。

だがやはり気になる病が再発。
そこで一度掲載した「リーフ」版とは別に、「リース」版でもAIに感想させてみた。そして自分が気に入ったのは「リース」版だった。どちらも良いのだが「リース」版の方が、AIの連想や意見がより明確だった。私は象徴は好きだけど、意図を悪戯に隠す趣味はない。そんな理由で「リース」で確定とし、この詩を書いた数年前には思いも寄らないAIが絡むことになるという顛末があったことを、この場をかりて…長い。

4. AIの感想を反転してAIに作詞させる

さて今回はAI感想の核心をなしている「自己満足」を「自己否定」に反転し「この詩を元に、自己否定をテーマにした詩を書いて。」と指示してみた。そして生成。


それは飾れない私のために
わたしが創った自分のリース

創らなければ飾れないという
それだけの理由が重すぎて

何度も手を伸ばしたけれど
その手はいつも空を掴むだけ

リースは枯れたまま
部屋の隅で埃を被り

どの扉にも飾れず
クローゼットの中で消えていく

わたしの手は足りない
わたしの声は届かない
飾りたい気持ちはあるのに
その気持ちさえも拒む

誰も見なくていいと思ったけれど
本当は誰かに見てほしかったのかもしれない

それでも飾れない私のために
わたしが創った枯れたリース

5. AI詩への感想

辛すぎる!
いや、指示した私が悪かった。ごめんなさい。
それにしても、ここまで悲壮感を漂わせてくるとは、やるじゃないか。

詩の書き出しは曇り空といった感じで気を抜いているところに、「理由が重すぎて」あたりから急に強い雨が降り出し、ゲリラ豪雨となり「わたしが創った枯れたリース」という終端では豪雨でさえ過ぎ去り、一人ずぶ濡れのまま呆然としているような、白昼夢的な怒涛感を感じたのは私だけだろうか。

そしてこれは私にはまず書けない。
辛すぎる!

さて、
ここまで読んでいただきありがとうございました。
みなさんはどう思われましたか?

それではまた次の記事で。


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