主人公が孤独だったから村上春樹作品は受けたのかも。
僕は村上春樹さんの小説が大好きで、長編小説は全て…短編小説も殆ど読んでいます。
僕の身の回りには愛読者はおりませんが、世界中で村上春樹作品は大人気です。
僕の印象では、そんなに一般受けする内容でもないのに、何故村上春樹作品は世界中に受け入れられているのだろうとずっと疑問でした。
もちろんその理由は一つではないでしょうが、"主人公が孤独だから"ってのもあるのでは?と思いました。
デビュー作の風の歌を聴けからダンス・ダンス・ダンスまでの主人公も、ノルウェイの森も国境の南、太陽の西もねじ巻き鳥クロニクルもそれ以降の作品も全て基本的に主人公は孤独です。
読者にはもちろん孤独な人も、そうではない人もいるでしょう。しかし全ての人は…どんなに友人や家族に囲まれていたとしても心の何処かに孤独を感じているものではないでしょうか?
そこに村上春樹作品は刺さったのかも知れません。一人でパスタを茹でている主人公に、一人で車を運転している主人公に、一人であてもなく街を歩いている主人公に、自身を投影出来る。
それが村上春樹作品の魅力の一つかも知れませんね。
余談ですがこの曲は羊をめぐる冒険の冒頭に出てくる誰とでも寝る女の子がモチーフになっています。
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