M3で固定客以外の通りすがりのお客さんにCDをじゃんじゃん購入してもらう方法。
去年思い立ってM3に初出展してみた。
楽しかった(笑)。
・・・が、ずっと席にいたので
そもそもM3がどういったものかよく分からないまま終わってしまい
次回出展する前に、1回ビジターとして参加して、マーケティング調査wwしてみよう
と思いながら、初出展から1年後のM3で
ようやくビジター参加できた。
今回は、私はお客さんなので
ゲームのように一つルールを決めた。
自分がCDを購入したいと思ったサークルは、どのような展開をしていたか。
そこを調査しよう。
ちなみに、私はぼっちなんで
M3出展サークル様に知り合いも友達もいない。
故に、私は完全に
サークルさんからみたら
通りすがりの客
なのだ。
M3出展者さんって、固定客だけで新譜がソールドアウトしてしまうような大手さんはまた別として
通りすがりのお客さんに自分のプロダクツを購入してもらう事は、かなり望ましい事だと思う。
というわけで
皆様のために(自分のためです・・)
潜入捜査官(?)として、リサーチしてきました。
ちなみに、M3お小遣いの金額を設定して(笑)、いいと思ったら購入する気満々で行きました。
一方で、いいと本気で思えない場合は買わない。結果一枚も購入しないパターンも有り。
としました。
訪問した時間帯は
13:00過ぎ~14:30頃。
場所は
第一展示場全範囲。
全サークル2往復して見て回りました。
(第二展示場へはそもそも自分の趣味ではないので行きませんでした。)
結論から先に言うと
2サークル様からCDを1枚ずつ購入させて頂きました。
これがまた、どちらもとても素晴らしい作品だったので
もし、次回いらっしゃっていましたら、他の作品もいくつか購入させて頂こうと思っています。
やー、良い出逢いをした(^^)。
さて。
では、何を良いと思って見ず知らずの方々からCDを購入したかと言いますと
ここで衝撃の事実に遭遇した。
自分でも予想外過ぎて驚いた事だが
購入の決定的な決め手は
音でも曲でもなく
そこにいる売り子さん(アーティスト本人)
だった。
これは、接客がいいとか愛想が良いとか
そういう事ではない
お一人は喋るの苦手そうでしたし。
じゃあ、何がそうさせたのか。
順を追って話していきます。
まず、入場して各ブースを見て回る。
ここで、どんなサークルがあるかなー
どんな曲があるかなー
と見て回る訳ですが
この時点で
①通りすがったときにスマホを見ている
②売り場の雰囲気が暗い
③自分が摂る食べ物や飲み物を商品と一緒に
テーブルに置いている
④目の前に人の流れがあっても、売り子同士でずっと喋っている。
①~④に該当するサークルはアウト
絶対に買わないし、買う気になれない。
商売する気のない人間から何かを買おうとする程私もお人好しではない。
逆に、自分の趣味のジャンルとは少し違っても
笑顔で「こんにちは」と声をかけられると
ブースを見ていっちゃう。
人の心理って、こんな些細な事で動くもんだ。
この時点で私の目を引いたサークルの決め手は
ジャケットのデザイン
だった。
ジャケットのデザインが自分の趣味と一致していると、やっぱりどんな音なのか凄く気になる。
その中でも
買う!!
と決めた決定的な判断の根拠は
先程も述べた通り
売り子さん=ミュージシャンご本人を見て
だったのですが
彼らは
彼らのルックスと着ていらした洋服と、彼らの周りの雰囲気・空気から、
どんな音楽をなさるのか
はっきりと伝わってきた。
それが偶々、私の好みとぴったり一致していた。
お一人は
ふわっとした少し長めの髪に
パーカーを着ていらした男性の方。
イメージ的に角野隼斗(かてぃん)さんみたいな
雰囲気がありました。
どんな音楽か質問させて頂きましたが
シャイな感じの方でした。
シンプルな服装でしたが、独特の強い雰囲気があって
この人の音楽は間違いない
と思わせる何かがありました。
ジャケットも非常にシンプルなのですが
(M3には珍しいデザイン系のジャケット)
とても洗練されていて、パッと目を引きました。
売り場を改めて見たら新譜はソールドアウト
二周目で回ってきた時には他のCDもラスト1枚でした。
私が知らないだけで、人気サークルさんだったのではと思う。
試聴せずにジャケ買い&人買い。
帰宅してから曲聴いたら大正解でした。
もうお一方は
ふわっとした柔らかい可愛らしいイメージの
女性の方で
お召しになられていた、アイボリーのシフォンのブラウスが本当に素敵でよくお似合いで
この方もご容貌からありありと音が想像できた。
いや、絶対間違いない。
と思い、またもやジャケ買い&人買い
音楽も間違いなかった。
とても素敵だった。
このサークル様も、いつ前を通っても
必ず人集りができていました。
以上。
今回の事から分かったのは
①ファーストインプレッションは音ではなく人とジャケットである事を自覚して、ブースも、売り場に立つ自分自身も、ブランディングした方が絶対良い。
何百とあるブースの中で
やっぱり輝いて際立って見えてくるブースはある、と実感した。
それは、目立っているとか華やかとか
そういう事ではなく
売り子の個性=ジャケットやポスターなどのビジュアル要素=サウンド
と、全ての世界観がぴたっと一致しているブースは
光を放って見えるように思えた。
光を放っていたら気になる。
近づいて見てしまうし、可能なら音楽について少し質問したくなる。
そこで惹かれたら購入する。
実際に見て回って
自分も仕事回している身だから、色々な情報を得る事ができたし
沢山の分析もできたけど
今回一番の収獲であり、驚きと予想外であった結果と事実を
皆様とシェアさせて頂きました。
M3では購入を検討した時
音や曲は一番後に来るファクターであり(試聴コーナーから入る人はまた別)
CDのジャケットデザインと、『ご本人のビジュアル(≠ルックス)』から来る相乗効果で、購入するかどうかはもう70%決定している。
と、私は感じた。
実際に自分が出展した時も
試聴する事なく何人かの方々がお買い上げ下さったが
この人たち、私の事何も知らないだろうに
音も聴いとらんのに
何でCD(しかもアルバム)買っていくんだろう・・
と本気で解らず疑問だったが
その謎がようやく解けました(笑)。
また、無理にアニメやゲーム系の曲を出して
場の雰囲気に迎合する事なく
むしろとことんオリジナルを貫いた方が良い
という事にも気付いた。
(本気でやりたい二次創作はいずれやるけど)
実写(笑)のジャケットやフライヤー、ポスターは数少なく
だからこそどのサークルも埋れずに
非常に目立っていた。
秋M3は参加できないだろうなー
と諦めていたが
いや、エントリーしてみよーぜ!
という気持ちになって、
一人心の中でニヤリと笑った。
M3は
ジャズ系や
シンガーソングライターには
まだまだブルーオーシャンだ。
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