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春のオンライン授業(無料相談つき) ←じゃないよ!読むよ!歩くよ!コロナだよ!!

気づけば、もう3月も半ばになってしまいました。
また軽やかにロックダウンのイタリア、こんなアホなタイトルでも書かないと、なんとも言えない気持ちになってしまう最近ですが、春らしくなってきた、というのがせめてもの救いです。

旅鴉をした年末年始の旅のまとめなどもしよう、と思っていたのに、日本から帰ってきての14日間隔離のギャップと切なさ、隔離期間が明けてからも、寒い冬の日々となかなか夜明けの見えない日々に完全にノックアウトされながら、連日事務業務に勤しんだ2ヶ月でした。そうしているうちに、なんと、日本から帰ってきて、明日でちょうど2ヶ月です。

今回は、衝撃の、学校がなくなった日のことを思い出しつつ、近況について書いてみたいと思います〜

3月4日の木曜日。

マスク装着で、大変ながらも通常運転していたはずの学校から、いきなり
「明日からなくなる可能性が高いので、ロッカーのものを持って帰って」
と、言われ、物凄い量のノートと教科書を持って帰ってきた娘。

え…?
せめて金曜までやってくれよ、、あと1日じゃん…

とどこの家族も思ったことでしょう。

娘の学校では、その金曜日が準備に充てられ、翌月曜日からDADと呼ばれる、オンライン授業がGoogle Meetを使って始まりました。
普段は月曜から金曜、8時〜16時まで、だいたい2時間で1科目、1日6時間の時間割をこなしているところを、オンライン授業では、8時15分から10時と14時15分から15時の3時間で、毎日国語(イタリア語)と算数は1時間ずつ、そして、英語・理科・地理・歴史・宗教が曜日で入れ替わって行われるという時間割になりました。

先週1週間やってみて、実感は、

「まぁ… 何もないよりはいいけども、、さ…」というところ。

娘も私も、割と楽観主義者なので、まだ、そんなにクヨクヨしているわけではありませんが、学校は小さな社会で、未来を担う子供達が、コミュニケーションや触れ合いをする場所がこんなにもたやすく、取り上げられてしまったことに、不満がないとは言えません。

それでも、法で定められてしまったのであれば、どうしようもないので、現実を少しでもストレスフリーに過ごすべく、あの手この手を使って、試行錯誤、状況改善に努めた1週間、ようやくだんだんと毎日のルーティーンが見えてきました。
(ぶっちゃけ、オンライン授業1日目の夜は、私は事務仕事が何もできずに終わり、ストレスの塊になりかけていたことを告白します…)

そこで、発表です。

の前に、写真を一枚。
(本日のお散歩風景:向こう左手に見えるのは、私と娘がエセフジと呼んでいる、ガルダ・ベローナ・マントバの人にとっては心のよりどころ、バルド山

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【現在のモレッティ家の時間割(平日)】

8:15〜9:00  オンライン授業1時間目
9:15〜10:00     オンライン授業2時間目
10:00〜12:00   前日・当日出た宿題の勉強、終了後は読書、PCで絵を描いたり。
12:00〜13:00   お昼ご飯
13:00〜14:00   父ちゃん・母ちゃんの食後珈琲欲を満たすためのウォーキング14:15〜15:00    オンライン授業3時間目

以上、何もなければそのまま帰宅。8:15〜15:00で、私も出来る限りの仕事をする。そして、帰宅後は、

〜16:30頃   各自、ストレスフリー、好き勝手行動。
16:30〜17:30   自転車で一走り。運が良ければ、ご近所のブータさんに餌やり
〜18:15頃   娘さんは、おやつしつつ、タブレットで何か見ている。
18:30〜    日本語のお勉強をちょっとして、ご飯までは家族でRisiko!対戦。

このRisikoというボードゲームは、今回のロックダウンになり、押し入れの奥から出てきたもの。どうやら50年代に、フランスで生まれて、イタリアに流れてきた様子。知らなかったけれど、なかなかハマる。しかし私はまだ勝てない…。
また、改めてご紹介したいと思いますが、一つ、面白いのは、サイコロに運命を任せると、自分の気分というか、その時に流れているエネルギーにめっちゃ影響されるのを凄く感じるゲームです。

さて、話を戻すと、午前中は事務所で授業&仕事。ご飯も外食はできないので、どこかでテイクアウトしたものを事務所で食べて、と外に出ないで過ごしていると、だんだんと気が滅入ってくるので、ついに木曜日の食後、お母ちゃんは提案してみました。

「歩いて、コーヒー飲みに行こう!」(テイクアウト)

お父ちゃんは、まさか、無理だろう〜と思っていたようですが、娘さんからは、意外にも「うん、行く!」とかなり前向きな反応が。

というわけで、行きは一般道の歩道、そして帰りは、Parco del Mincioという地方政府管轄のミンチョ川域公園の一部、マントバならではの、湖沿いの隠れた散歩道を通る行程で、往復3km弱ほどを1時間弱かけてテクテク歩くことになりました。

これが、かなり現実を忘れさせてくれる!

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特に、春なので、だんだんと木に芽や蕾がついていく、その変化が日ごとに感じられ、同じ道を歩いていても、あんまり飽きません。平坦で、距離的にも無理なく、手軽にアウトドア感が楽しめて、極めて良い感じです。

昨日は、釣りをしているおじさんが、ガルダ湖周辺からマントバまで名物のLuccio(ノーザンパイク=キタカワカマス)をキャッチ&リリースしているところに遭遇して、雑談。今日もいらっしゃいました。

今日は、マガモ夫婦が、散歩道沿いを泳いでついてきたので、遠くから眺めていると、

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なんと、歩道を横切り、

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散歩道の反対側の網の下の獣道をくぐり抜けて、青々とした草の広がる向こう側へ。

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このご夫婦の後ろ姿がなんとも、、コミカル!そして、お尻フリフリ、内緒だよ、と言っているようにも感じられて、楽しい一瞬でした。

お散歩の他に、最近娘がもう一つ、楽しみにしているのは、市立図書館に行って、本を借りること。ツアーが多い時は、行く暇もない!という感じで、なかなか利用する機会がなかったのですが、年明けに、知人が年間で「誰が家族で一番本を読めるか」競争していると知り、もともと娘が全然本を読む習慣がないことが気になっていたので、これなら自然に読む癖がつくかも!と、一か八かで娘に持ちかけたところ、「え〜〜〜」とか言いながらも、負けたくないのか、毎日の読書量が随分増えました。

まぁ内心、もうちょっと違う本読んでくれよ、と思わなくもないわけですが、でも、とにかく今は、本は楽しいものである、ということを少しずつでも分かってくれることが優先です。

一応、家族間での競争なので、誰かが対戦しなくては!ということで(笑)私も、イタリア語に翻訳されている児童書をよちよち、読んでいます。しかし、これが意外と侮れず、イタリアに限らず、90年代以降に生まれた名作や新しいクラシックになりつつある海外の児童文学に出会う機会になっていて、なかなか楽しく、娘のために借りていると言いながら、私がほくそ笑んでいることも少なくありません。

年の終わりには、面白かった本のランキングでもしようかなと思っているくらいです。笑

もともと、きちんとイタリア語の教育を受けたことがない私は、見様見真似の独学イタリア語で仕事のやり取りをしているわけですが、、それが矯正・改善されていくよう、意識しながら読まなくては… なんて高尚なことを思ったりもしているのですが、翻訳が良く、面白いものだと、文法のことなど忘れて没頭していて、日本でも、アメリカでも、とにかく暇さえあれば、図書館に行って本を借りていたことを思い出します。本は素晴らしい。

10年前の3/11で間接的にではありながらも影響を受けて、イタリアに来て10年。ようやく、本を読むことに立ち還る余裕が、皮肉なことに、このコロナの影響で出来たのでした。

(あれ、おかしいな、、コロナに感謝だな、、)

と、、ポジティブシンキングになったところで、本日は締め括りたいと思います。

明日からも、頑張りましょう〜

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