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なんのドラマも起きないこういう連続こそがいわゆる“まちの賑わい”になる。

ふと町を見渡すと、不動産の動きが活発化していることに気が付きました。でっかい建物が建つわけではないけど(駅前には数十年ぶり?の高層マンション建設中!)、友人のカフェが席数を増やしたい!と同フロアにある別室を借りて席数を増やすよう。そのカフェの大家さんが家賃収入も見込めることもあってか、その建物の外壁の補修をしはじめた。

数か月前にOPENしたシェアハウスの大家さんも、ぼろぼろだった外壁の補修をしていた。

隣の空き家は、二階にカフェが入る予定だそうで、目下工事中。鹿児島から住み込みの大工さんが来ているようで、うちの子どもとも絡んでくれる。

その空き家の中庭にポツンと立っている雰囲気のある蔵も補修が始まった様子。水道がまだ来てないからお隣の我が家の水道を貸してほしいと左官屋さんから相談があった。もちろんOKですよ!と即答。

その空き家は外壁も新しくしていて、これから内装工事にかかっていくよう。大きな建物なので消防設備に関係する方たちも出入りしてる。

近所のお寺のお大師さん地震で倒壊してしまっていたものを新設したし、お寺の横の歴史ある薬屋さんもファサードを修繕した。

目を凝らすと、小さな物語がたくさん生まれてる。


こんな小さなコトが何になるんだ!と心を暗くする必要は無くて、ありふれた日々を紡ぐこんな小さなコトが破綻なく紡がれている今この瞬間こそ、最高のとき。

この流れの中に身を置き、それぞれの物語が紡ぐ心地いいリズムが聞こえてくる今この瞬間は、豊かさのど真ん中。

もう少しエリアを広げれば、新設寮での生活をする高校生たちの日々が始まっていたり、新しく店舗を構えた美容師さんがいたり、結婚を機に空き家を探している友人がいたり、空地に新居を構える予定も聞こえてる。

ニュースにはならないし、世界を変えるようなドラマチックな展開なんて想像もできないけど、一人の人間が仕掛ける人生の物語としては、十二分に見ごたえのあるシーンだと思う。

こういう連続こそがいわゆる“まちの賑わい”になるんだと思う。

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