仔猫

吾輩は猫である。みゃー。

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最近の記事

お勧め

最近、お勧めされることが多い。何をお勧めされるのかというと、作品だ。映画、ドラマ、漫画、本etc。巣篭もりなんたらとやらで皆、インドアに過ごして各種作品の世界に浸る充実ライフを送っているのかもしれない。 お勧めされると観たくなるのがわが性で、かと言ってあれが読みたいこれが観たいと思う自分自身の欲求も切れ目なく存在する都合上、それらを消化している隙間になるのでとにかくどんどん見るもの(読むもの)リストが積まれていく。 そうして積み上がるお勧めリストに忙殺されながらも観ると、

    • 日記短歌(オタ活ver)

      仔猫です。 最近ヒカルの碁にどハマりしています。 見る専のオタク活動なるものの日記短歌が手癖で出来上がってしまいました。が、Twitterにあげるのは申し訳なさが天元突破したのでこちらに成仏させます。 秋夕焼スマホを帰路に灯らせてひかりの中に見ゆるアキヒカ ヒカあかを時に欲する思い秘めアキヒカの絵にいいねをつける 呟かるるファンの言葉に頷いてめくり返してまた頷いて 長き夜はタイムラインを流れくるアキヒカひとつ残らずひらく アキヒカを眺め尽くせば胸元の平らかなるも

      • 短歌とパズルと筋肉

        自転車のかごに世界の産声を満たして走る新聞少年/岸本恵美さん 掲出歌は第9回青の国若山牧水短歌大会で大賞に選ばれた歌です。 「世界の産声」という新聞の比喩が一目素敵です。 少年ゆえにバイクではなく自転車で走る景も爽快感があります。 今やネットニュースの速度にはかなわない新聞に「産声」という比喩は大袈裟では?とか辛口意見はもしかしたらあるかもしれません。が、この歌の作者が普段主に新聞から情報を摂取しているのではないかという生活背景までほんのりと想像できて私はとても好きで

        • 徒然短歌③ 岡井隆

          おびただしき無言のif(イフ)におびえては春寒の夜の過ぎむとすらむ  今年の7月に92歳で亡くなった岡井隆さん。ニュースにもなり、いろいろなところで岡井さんに寄せた追悼文などを目にしました。訃報による影響の大きさからも、岡井さんがいかに短歌界において大きな存在であったかがしのばれます。  私はこれまで、岡井さんの歌は「なんだか難しそう…」と思ってほとんど読まずに過ごしてきました。が、今回あらたまって歌集をぽつぽつ読んでみると難しいのは変わらないですが「こ、これは存外面白い

          徒然短歌② 萩原慎一郎

          きみのため用意されたる滑走路きみは翼を手にすればいい 空を飛ぶのは想像よりも大変らしいです。 滑走路からして、飛行機の規模によりますが1.5km〜3kmほどの距離が必要だとか。日本では最長で4kmほどの滑走路があるそう(google先生調べ)。それだけの土地を手に入れて整備して……ってなると当たり前だけど本当にお金がかかるなぁと呆然としちゃいます。 鳥もすいすい空を飛んでいるようにみえるけど、飛行に不必要なその他の部位の筋力は削ぎ落とされて胸筋特化むきむきのなせる技であ

          徒然短歌② 萩原慎一郎

          徒然短歌① 美智子さま

          岬みな海照らさむと点(とも)るとき弓なして明るこの国ならむ 昭和52年、歌会始御題 海 より すべての岬(の灯台?)が海を照らそうとともるとき、弓の形に明るむこの日本であるよ、くらいの意味(違ったらごめん)。 美智子さまの御歌は日常や出来事を取り上げたものが多いですが、この歌は視点を俯瞰させて、なんとも発想が壮大です。 日本が海に囲まれた島国であること、その形が弓なりであること。この2点に着目して想像を広げ、日本という国を詠嘆した歌。 灯台というのは、希望の一種のよ

          徒然短歌① 美智子さま