お勧め

最近、お勧めされることが多い。何をお勧めされるのかというと、作品だ。映画、ドラマ、漫画、本etc。巣篭もりなんたらとやらで皆、インドアに過ごして各種作品の世界に浸る充実ライフを送っているのかもしれない。

お勧めされると観たくなるのがわが性で、かと言ってあれが読みたいこれが観たいと思う自分自身の欲求も切れ目なく存在する都合上、それらを消化している隙間になるのでとにかくどんどん見るもの(読むもの)リストが積まれていく。

そうして積み上がるお勧めリストに忙殺されながらも観ると、やはり人様がお勧めしてくれるだけあってか、面白いのだ。時間を拵えてみた価値があるというもの。お勧めしてくれる人のセンスに感嘆することしばしば。泣かずにはおれない作品には思わず、お勧めしてくれた人のかつて流したであろう涙がしのばれるのだった。

お勧めした人にとっては、深い意味などなく、自分自身が良いと思ったものの布教の一環であろうが、私はよくお勧めしてくれることへのありがたさを感じ入る。作品そのものの良さもさることながら、その作品をみて堪能した彼・彼女らの時間にも思いを馳せることができて、作品と人と、その両方の琴線に触れることができる気がするのだ。

やれあれがいい、やれこれがいい、雑談の中で生じる他愛のない作品であっても、「良かったよ」の一言があればすぐに心のメモに留める。

周囲に恵まれているのか幸いなことに、お勧め作品をみてこれは失敗だ、という経験がないので、時間の許す限り今後もお勧め作品に触れていくつもりだ。

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