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耳が聞こえない私がフライングディスクで優勝した話

私は、耳が聞こえない人のみが通う筑波技術大学の元学生で、現在は放送大学の耳が聞こえない近藤  史一です。

今回は、2023年11月5日に行われたあいち障害者フライングディスク大会のアキュラシー(3m)に参加して優勝したことについて、私の感想を書きたいと思います。この文章で言いたいことは、障がい者のフライングディスクは、誰でも楽しめる素晴らしいスポーツであるということです。

景品、買ったディスク、記録表

フライングディスクとは、プラスチック製の円盤状のもので、空中に投げて遊ぶものです。障がい者のフライングディスクは、知的障がい者を対象にしたスポーツ大会から始まり、現在では、障がいの種類や年齢や性別を問わず、多くの人たちが参加できるようになっています。フライングディスクには、様々な競技種目がありますが、私が参加したのは、アキュラシーという種目です。

ディスタンス
アキュラシー

アキュラシーとは、ディスクコントロールの正確さを競う種目です。5mまたは7m(どちらかを選択)離れたアキュラシーゴール(内径91.5cm)に向かってディスクを10回連続して投げて、通過した回数を競います。ゴールに触れて通過しても得点になります。私は3mの距離から投げることにしました。3mというのは、あいち障害者フライングディスク協会がオリジナルで設定した距離で、初心者や高齢者にも挑戦しやすいように考えられたものです。

私は、フライングディスクを始めてからまだそんなに経っていません。最初は、聾学校の高等部よ先生に誘われて、障がい者フライングディスクを試しにやりました。そこで、フライングディスクの楽しさや魅力に気づきました。フライングディスクは、耳が聞こえなくても、目で見て、手で感じて、投げて、ディスクが入ったのかを確認するために追いかけて、楽しめるのです。フライングディスクは、言葉や音ではなく、ディスクという共通の道具で、人と人とをつなげてくれるのです。

高校生の時でしたが、練習を重ねるうちに、アキュラシーに興味を持ちました。アキュラシーは、正確さが求められる競技ですが、それだけに、成功したときの喜びも大きいのです。前の大会に参加していて、コロナ禍ということもありなかなか参加することができませんでしたが久しぶりに、規制なしに開催されることで2023年度のあいち障害者フライングディスク大会に出場することに決めました。

この大会は、あいち障害者フライングディスク協会が主催する、県内最大のフライングディスクの祭典です。多くの障害者が参加し、どれだけ長く飛ばせるかなどを競う「ディスタンス」決められた距離からどれだけ輪っかにディスクが入ったのかを競う「アキュラシー」の二つの競技が行われます。

大会当日は、名古屋城の南にあるドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催されました。私は、アキュラシー(3m)の部にエントリーしました。私の出番は、午前の最後の方でした。私は、緊張しながらも、自分の力を出せるようにと祈りました。そして、いよいよ私の番がやってきました。私は、ディスクを手に取り、アキュラシーゴールを見つめました。私は、自分の練習した通りに、ディスクを投げました。すると、ディスクは、見事にゴールを通過しました。私は、嬉しくて、思わず笑顔になりました。私は、次の投げるときも、同じように集中しました。そして、10回の投げ終わったとき、私は、10回中全部ゴールを通過させていたことに気づきました。私は、信じられない気持ちで、周りの人たちかはの拍手を受けました。他にも10/10取った人はいますが、最後に1位同士で3回ずつ投げて最初に3回投げてどちらも成功したけど、相手の選手が3回中2回失敗してしまったことが、自分の1位獲得の決定打となり、それが自分にとって自信に繋がり、最後の1位決定戦で計6回全てパーフェクトとなり優勝に至りました。

私は、障がい者のフライングディスクは、誰でも楽しめる素晴らしいスポーツであると思います。フライングディスクは、障がいの有無や個人の能力に関係なく、平等にチャンスを与えてくれます。フライングディスクは、自分の可能性を広げてくれます。フライングディスクは、仲間や支援者との絆を深めてくれます。私は、これからも、フライングディスクを続けていきたいと思います。そして、フライングディスクの魅力を、もっと多くの人に伝えていきたいと思います。私は、フライングディスクに出会えて、本当に幸せです。

引用

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