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#11 乗馬の効用について考えてみた

《前期高齢者の乗馬事始》


前回では、九州と山梨の二地域で馬と戯れながら100鞍達成を目指したことを書いた。

初心者しんまい🔰から早く抜け出したくて、ガムシャラに乗って100鞍超えたのだ。

今回のエッセイは、どちらかというと若い方向けと言うよりも
「あ、若い頃よりもちょっと体力が低下してきたかも」
とか
「定年迎えちゃったけど、何を楽しみに生きて行こうかなぁ」
とか、お悩みの世代向けに書いている。
言い換えれば、体力のある50代や還暦超えの60代、そして古希手前あたりの世で言う前期高齢者わかめのとしより世代に向けたものだ。
「是非乗馬を体験していただきたい」とか
「外乗をやってみませんかぁ?」
楽しいんですよー」
と発言することで、乗馬というスポーツの普及に貢献できたらいいなと思っている。

さて今回は
「乗馬というスポーツ、あるいは遊びの精神面と身体面での効用」
について、私見を書いてみようと思う。

はじめに肉体、身体の効用から書くと
「乗馬は腰痛に絶大な効果があります!」とか「健康増進に乗馬」とか
「乗馬で◯◯キロ痩せました!」的な
誇大広告、あるいは嘘っぽい、詐欺っぽい話になりそうなので、こちらの方は後ほど。。。

乗馬の精神面での効用について

ホースセラピーから心の癒しについて考えてみる


さて、「ホースセラピー」と言う言葉をご存知だろうか?

犬や猫などの動物=アニマルを精神的な癒しに利用する「アニマルセラピー」について、ご存知の方は多いと思う。

老人介護施設やホスピスなどの施設、小児病院、あるいは精神科の施設などでもアニマルセラピーを治療やケアの一環として取り入れている事例はあるらしい。
このような小動物や介護犬などを使うマニマルセラピーとは別にホースセラピーがある。

お馬に触れたり、乗ったり、世話をしたりすることを通じて、精神の安定を得たり、癒しを感じでもらい、ストレスや不安を和らげたり、うつ症状を緩和しようと言うのが、「ホースセラピー」である。

広く言えば、アニマルセラピーの中のカテゴリーのひとつとも言えるが、「触れる」や「世話をする」以外に「乗れる」動物と言うのは、お馬以外には知らない。

では、何故、あんなデカい動物が「セラピー」に役に立つような癒し系アニマルになるのだろうか?

なぜ馬は可愛い動物なのか?

突然ですが、クイズです!

馬が可愛いと言われる理由はつぎのうちどれでしょう?

①お馬は草食動物だから
②お馬の目が黒目がちだから
③吠えないから
④顔が長く馬面だから
⑤馬は知性的だから

以下あくまでも小生が考えた回答

①正解 
あの体格でもし馬が肉食動物だったらちょっと怖い!
牛も一応、草食動物なんだけど、なんか汚い感じがあり、あまり触れ合いたくはない。
実は自分は犬が苦手。(猫もだけど )
多分、犬歯が怖いんだと思う。
馬は牙や犬歯が無いので平気らしい。

②正解 
馬の目の 強膜きょうまく と呼ばれるいわゆる 白目しろめと呼ばれる部分はほとんど隠れている。
これは、外敵から狙われ難くする為の進化の結果だという説がある。(白目がないということは、視線がわかりにくい、どこを見ているのか推測されにくいということであり、ヒトからすれば「常に馬から見つめられているような」気になる)

③たぶん正解 
前述した様に自分は、吠える犬が苦手である。馬は嘶くいななくことはあるが犬猫のように威嚇のために吠えることはない。
これは馬の場合には危険を察知したときや緊張や興奮の表現らしい。

④個人的には正解
お馬の顔は長いから愛嬌を感じる気がする。
間が抜けてみえるからだろうか。
ネコ科の顔をした馬とか、グレイハウンドのようなシャープな顔つきの馬が居たら怖いと思うがいかがだろうか?

⑤多分正解 
馬はヒトの5歳児くらいの知能を有していると言われる。
「何を考えているかわからない」よりは多少は賢さがあるほうが可愛いだろうと思う。

ついでに言えば、
ヒトは過去に馬と身近に生活を共にし、触れ合ってきた歴史があるからヒトのDNAにその関係性が刻まれている…と言う説もあるらしい。


乗馬の健康面での効用について

さて、いよいよ、乗馬がどのように肉体的な健康維持に役立つのかを考えてみよう。

小生、一応医学を学んではいるが、スポーツや運動学の専門家でもないし、整形外科医でもないので、乗馬の身体的な効能についての、あくまでも体験的な考察に基づく個人的な意見であるから悪しからず。

では、「どんなふうに身体に効く」のか考える前に、乗馬を行う際に必要とされる肉体の機能やスキルについて先ず考えてみよう。

①身体のバランス感覚
②呼吸や血液循環の効率
③体幹を支える筋力
④大腿や臀筋など上体を支える筋肉の力
⑤股関節などの柔軟性

まだまだ不足があるかもしれないが、あらかたの要素を挙げられたと思う。

これらのうち①②はどんなスポーツでも得られる機能かもしれない。
③〜⑤は、乗馬で特に鍛えられるものである。また、ある程度は持っていないと乗馬をスタートすることも難しい。

マラソンを例に比較してみよう


マラソンやジョギングでは
①のバランス感覚は、走ってもある程度は鍛えられるだろう。しかし、乗馬では機械体操と同程度に必要で、しかも短時間勝負ではない。
1時間の外乗や30分のレッスンであっても馬の背にいる限りはバランスを保つ必要がある。

この様な継続的なバランス感覚を発揮するように求められるスポーツは他にあまり見当たらない。

②の心肺機能や血液循環能力は鍛えられるだろう。しかし、高齢者やもともとスポーツにあまり縁がなかった方には、マラソンやジョギングはちょっと壁が高い気がする。


自分も中年太りかんろくありすぎの時期があった。
対策として、〆のラーメンをやめて、ダイエットとマラソン大会出場を目標にしてジョギングに励んだ時期があった。ハーフマラソンに挑戦できる位に心肺機能は改善したのだが、残念ながら足首と膝への負担が強くて故障し辞めた経験がある。


③については、柔道、ボクシングなどの格闘系のスポーツが体幹の筋肉を鍛えるのに向いているかもしれない。しかし、前項でも述べたけど乗馬もなかなか凄いのだ。

④身体がバランスを取るためには、下半身の筋肉の筋力維持は大切である。そして、上半身がぐらぐらしないためにも、体幹の筋力の維持も必要なのだ。もちろんマラソンやジョギングでもこの筋肉は鍛えられるが、あくまでも前に走るための筋肉が強くなるだけで、横によろけそうな体勢では倒れやすい。

⑤は、馬の上に乗る、座る動作ために、股関節の柔軟性は少し欲しいところである。90度くらい開けられないと、そもそも台を使えて、左足が鎧を踏んでいても、右脚の膝が鞍を超えらないので、鞍に座れない可能性が高い。
マラソンでも準備運動のために、開脚したりふくらはぎを伸ばしたりするが、走行中にそのような運動はしない。

身体の硬い方が、乗馬を始めようと思ったら、股関節の開脚を練習しておく必要がある。

老化に伴い筋肉量が落ちてしまうフレイルを防ぐためにも、乗馬というスポーツや乗馬をする為のトレーニングは、絶対に役に立つと断言しておく。

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(筆者にとってのにんじん🥕は、スキ❤️でございます)
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つづく

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