
当たり前を徹底する、Anywhereのチームビルディング
Goodpatchアドベントカレンダー5日目の記事を担当しています。
Goodpatch Anywhereはフルリモートでクライアントワークを行うデザインチームです。世界各国にメンバーがいるため時差が生じるチームがあったり、フリーランスとしての他のお仕事の関係でほとんど稼働時間が被らないメンバーがいたりと、普通であれば「チームで働く」ということが難しいと思われる組織かもしれません。
しかし、私たちはリモートワークだからこそ当たり前のことを徹底して取り組み、地道な努力を積み重ねることによって今のチームを作っています。
今回は私たちが具体的にどんなことを実践しているのかを紹介します。
過去に携わった仕事や働き方について共有する時間を設ける
Anywhereは1案件につきUI、UXデザイナー6名程度でチームを組むことが多く、お互いをよく知らない状態からスタートすることがあります。そのため、まずは一人一人の働き方や考え方について理解することが重要になります。
最初に各自のポートフォリオを共有し、今までやってきたお仕事の内容や働き方などをざっくばらんに話します。
実際にやってみると「この人はこの領域の知見があるから頼ってみよう」とか「自分に無いスキルを持っている人だから色々相談させてもらおう」というようにメンバーの個性や強みを知ることができるので、どのように動けばチームとして最大限のパフォーマンスを発揮出来るのかを考えられるようになります。
タックマンモデルを理解する
毎週行う振り返り会では、タックマンモデルの5つのステージのうちチームがどこに属しているかを全員で確認します。
(引用元:https://www.monica.team/blog/2019/042201)
今どのステージにいるのかを認識することで、その状況に合ったチームビルビルディングを行うことができるようになります。
Anywhereではいかに早く混乱期に突入するかをマイルストーンにしているため、チーム編成の序盤からコミュニケーション量を増やすことを意識しています。なるべく早く混乱期に入ることでチーム一丸となって動けるようになるのです。
毎週欠かさず確認することで、チームの状況をより深く理解することができるのでおすすめです。
Good More Naze(振り返り)
これはKPTの派生で、Good=よかったこと、More=もっとやれることや課題、 Naze=ふかぼりたい内容を意味します。
AnywhereではKPTを続けていたのですが、Problemを深掘りすることができず、かつ短絡的なTryしか出てこなかったという背景があります。
そこでTryを無理に出すのはやめて、Problemを深ぼるために「なぜ?」を入れることにしました。これはトヨタ生産方式に着想を得ています。
以下はmiro上で付箋にmoreを書き、深掘りをしている様子です。
一つの問題を深掘りして要因を見つける時間を設けることで、チームの課題としっかり向き合うことができるので、KPTよりも議論が増えたのを実感しています。
Scrapbox日報
稼働時間の被らないメンバーが多くいるチームは、Scrapboxに日報を書いています。書く内容は、その日のタスクや懸念事項等についてです。
それぞれのメンバーが何をしているのかを毎日貯めていくことができるので、タスクの可視化にも有効です。
Scrapboxについてはこちらが参考になります
https://medium.com/@scrapbox/goodpatch-anywhere-scrapbox-704e26d6321c
Discordでのコミュニケーション
ボイスチャットサービスの「Discord」を活用しています。メンバーが各部屋で話している様子↓
Discordの良い所は、オフィスでよくある「(肩トントン)ねぇ、ちょっといい?」がオンラインで出来る所です。
Discord上にいるメンバーは稼働中であると一目でわかるので、声をかけやすいです。事前にミーティングを設定しなくても相談が出来るのは、物理的に同じ空間にいるまたはそれ以上にコミュニケーションが取りやすいと感じています。
特にチーム編成時には意識的にDiscordで話す時間を作り、メンバー間でのコミュニケーションを増やしています。
私は稼働中出来るだけオンラインにするようにしていて、そうすると誰かが「おつかれ〜」と入ってきてくれるので、気軽に話ができます。
(ちなみに「超集中」にいるのが事業責任者です。話しかけるなオーラを出していますね。イケてないですよね。)
Slack botで毎日小さな振り返りをする
私が所属するチームでは毎日17時にbotが流れ、「今日のよかったこと」「困ったことや悩み、もっとこうしたら改善しそうなこと」を書き込みます。
botを導入してからは小さな気づきや不安などを共有することが出来るようになりました。1日に30件以上レスがつくこともあり、その中で議論が生まれ、メンバーが均等に発言できるようになったかなと思っています。
独り言のように気軽に書き込むことが出来るのもbotの良いところです。
人間関係の質を深める
人と仲良くなるには400時間必要と言われていますが、普通に仕事をしているだけではそこに到達するまでかなり時間がかかってしまいます。仲良くなる前にプロジェクトが終わってしまう…。
なので私たちはテクニカルなことだけではなく、オンライン飲みなどを開催し仲を深めるような努力もしています。
オンライン飲み会は突然チームを組むことになった人と宅飲みをしているような感覚になるので、すぐに仲良くなることができます。三次会のような雰囲気でリラックスして飲むことが出来るのも良いですね。
オンラインだとコストも低くできるし、回数を増やすこともできるので人間関係の質を深めるには最高のイベントです。
最後に
以上で紹介した試みは全て誰かの提案から始まっています。
「これをやってみたらチームがもっと良くなるのでは?」と最初に声を出してくれるメンバーに対して、皆で全力でサポートします。
「誰かがやってくれるだろう」ではなく、「自らが積極的に動く」ことを心がけています。
良いチームとは、小さなことの積み重ねで作られるものであるとAnywhereにジョインしてから日々実感しているところです。
同じ方向を見て成長しようと思える仲間と一緒に働けるのは幸せなことですね。ぜひ興味のある方はこちらもご覧ください。
https://anywhere.goodpatch.com/
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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