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猫さんを「感じる」技術

猫好きの方々は多いと思いますが、全ての人が猫さんと一緒に暮らせるわけではありません。マンションやアパートなどでは規約によって一緒に暮らせないこともあります。時には猫さんから癒しをもらいたいと思い、猫カフェに行く人もいるでしょう。

そういった猫好きには見逃せない?技術開発がなされています。

アナログ技術とバーチャル技術の融合による「猫撫で体感」


猫を撫でたときの気持ちいい感覚、いいですよね。しかし、猫が身近にいなければ触ることはできません。

では、バーチャルではどうか?と言っても、バーチャル空間の猫を見ることはできても触れません。

ところが、台湾大学のインタラクティブグラフィックス研究室と、台湾国立政治大学がコラボで開発した技術はそのような悩み?を解決してくれるかもしれません。

その技術、「HairTouch」という名称ですが、この技術によればバーチャル空間の猫さんに触れます!

英語ですが論文に興味のある方はコチラ。 http://graphics.im.ntu.edu.tw/docs/chi21_lee.pd

この「HairTouch」、まず、指に特別なコントローラーをはめます。そしてユーザは更にヘッドマウントディスプレイを装着します。これでバーチャル空間にいるリアルな猫さんを見ることができます。

しかし、まだ触れません。

どうするかというと、バーチャル空間に存在する猫さんをヘッドマウントディスプレイで見ながら指でタッチします。すると、まるで本当の猫の体に実際に触っているかのような触覚を体験できるそうです。

上の論文ではなく、以下のYouTubeの1分7秒ぐらいからの動画を見ると分かりやすいと思います。

※開発者による「HairTouch」の動画はコチラ
https://www.youtube.com/watch?v=9VLxAlE7eZg

実際に猫に触っている触覚を体験できるワケは、当然といえば当然なのですが、特別なコントローラーには「フェイクファー」が取り付けられています。その「フェイクファー」が指に接触するので、あたかもバーチャル空間の猫に実際に触れているかのような感触を体験できる、という仕組みです。

この「フェイクファー」の長さと曲げ方向を制御することで、毛の弾力性と毛先の方向を変えることができ、様々な硬さと粗さの毛並みを感じることができるそうです。

バーチャルとリアルとの融合が重要になってくる

バーチャル空間での取り組みやバーチャル空間内の様々な作品は、現状、主に視覚や聴覚を中心になされています。しかし、人間は触覚や味覚などの知覚も併せて生活しています。こういった「感覚」もバーチャル空間においてリアルな空間と同様に感じることができるようになれば、バーチャル空間の利用や活用が更に進むかもしれません。

その場合、アナログ技術をうまく活用することがバーチャルとリアルとをうまく融合するカギになるかもしれません。バーチャルとリアルとの境界をつなぐ技術、こういった技術開発が今後もなされていくと思います。

※上記リンクは2023年4月15日現在、アクセス可能です。


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