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ダイナミックプライシング

ダイナミックプライシングとは?

ダイナミックプライシングとは、消費者の需要と供給を考慮して、商品やサービスの価格を変動させる手法です。商品やサービスの原価をもとに価格を決めるのではなく、販売する時期における消費者の需要を勘案して、価格の設定を変えていきます。

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昨今の日本ブームでインバウンド旅行客が増えていて、交通や宿泊が値段が上がってます。
それは、上記のような考え方をしているので需要が上がれば料金が上がるのです。ホテルは比べること自体がどうかと思いますが、「コロナ渦」の倍以上になっています。

さて、そこでよく見かけるのは「ぼったくりだ」「値段が高すぎる」と言う意見。
一方で円安のメリットはあるにせよ、海外から見ると日本は安い。と言った意見もあります。

では、コロナ渦で値段が安過ぎると言った日本人はいたのでしょうか?
それでは従業員が可哀想だ、経営が心配だ、もっと上げて給料も払うべきだ。聞いたことありますか?
少なくとも、私はありません。

今は、日本人が泊まるには、移動するには高すぎるからインバウンドを減らして日本人向けに元の安い値段に戻すべきだ。と言ってますね。
それ、本気ですか?としか思えません。
海外向けに高く売れているのを、日本人が買えないから日本人向けの料金にすべきだ、と言うのはデフレを変えるべきで、高く売れる物をわざわざ廉価販売を企業にすべきだ、と言うのは間違ってます。

では、例えばその人が車のメーカーに勤めているとしましょう。
Aさんは日本人でレクサスが欲しいが、年収は300万円で購入は難しい。
Bさんは外国人で年収が5000万で新モデルをすぐに買えます。
Aさんは言いました。日本の車なのだから、日本人が買えるプライスにするべきだ、と。
では、その人は1000万円の車を年収300万円の人に合わせて、300万円で販売しますか?しないでしょう。

また、このダイナミックプライシングは航空業界でも使われています。
GWにハワイだと100万円、翌週は30万円、と言った感じですね。
どうして、この文句を言う人たちは移動手段には文句を言わず、宿泊などには自分達基準を守れ、外国人に合わせるなと言うのでしょう?

そもそも、大昔から年末年始料金や、お盆料金なんて国鉄時代から合ったわけですし、今さら普段は安いのになんて何を言ってるのか?と言う気分です。
企業が利潤追求する事を「自分基準」で悪と呼ぶ事が、今の足の引っ張り合いでデフレを起こしている訳です。
安いは良い事でもあります。しかし、それは適正な利潤をきちんと得られるのであれば、です。
だから一度にたくさん買えば割引があったりします。
年に一度しか飛行機に乗らない、泊まらないのにどうして自分が「払える」金額であるべきだと考えるのか不思議で仕方ありません。
「高い」と感じるのであれば、それは自分の身の丈に合ってないのです。
私も新車でレクサスなど、到底買えませんが半値にしろとは感じません。
逆に憧れであったり、企業のプライドとして世界に頑張って主張すらして欲しいです。日本の工業製品はこんなに素晴らしいのだと、アピールして欲しいです。

さて、そして「高い」と言っている方に一番欠けているのはやはり、
「需要と供給のバランス」ではないでしょうか。
確かに、TVで納豆が良いと放送されても翌日には売り切れる事はあっても、値段が倍になる事はありません。
仕入れ値が上がれば値上げはしますが、需要では変わりません。

世の中には、2つの値付け方があると言う事ですね。
一つは需要と供給のバランスによって左右されるもの。
二つめは、基本的に一定であるもの。

これは企業がどう売るかの戦略なので、消費者がこうすべきだと決める事ではありません。嫌なら買わなければ良いだけの事ですから。

どうにも旅行業界については、食品と同様に一定の価格、それも日本基準であるべきだ、と思っている方が多い様に感じます。
サービス業だから儲けよりサービス(無料や割引の意)すべきだ、と勘違いされているようですね。
業である以上、そこで働く人たちもお金儲けです。ただで仕事はしません。

なんなら、どんな笑顔のホテルマンだって、女将さんだってもっと金が欲しいと思ってます。
私たちは清貧で、お客様がいてくだされば無料でもご奉仕させてください。
なんて人はどこにもいません。
誰しも同じ様に、メーカーだろうがどんな業種と同じくサービス業も出来ればもっとたくさんの賃金を求めています。
その為にはより高く、よりたくさんを売らなければなりません。

問題は、世界基準の料金にした時に日本人がそれだけの金を持っていないことです。
その個人ではなく、日本全体として払えない人が増えていることです。
納豆はインバウンドが増えても需要は上がりません、だから値段は日本基準です。
ですが、旅行は世界基準で動きます。鎖国でもしない限り。
そう言う業界なのです。
観光地はインバウンドを受け入れる国である限り、外国人が来ます。
それはもう止まりません。

日本人が世界に相対して貧乏になりつつあることが問題で、日本人の料金に合わせない企業が問題ではありません。
マーケットとして、資本主義の日本において日本人がターゲットから外れているだけの事です。

ぼったくってる等と、恥ずかしい発言をせず、どうやったら経済環境が追いつくのかをみんなで考え実践すべきです。

自己肯定が爆上がりします! いつの日か独立できたらいいな…