k1965

野良猫

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最近の記事

便利と幸せは関係がない

便利になれば、幸せ。 できなかったことができるようになる。 簡単にできればなお良い。 やりたいけど、できなくて苦しかった。 でもこれで、できた。 ああ、幸せ。 で、 これで私はずっと幸せでいられる! ・・・かな? 人が地球上のあらゆるところで生きられるようになったのは、 便利になったから。 過酷な自然環境に道具を作って適応してきたから。 グレートジャーニー。 でも、 便利になったんだから 何も過酷なところなんかに行かなくてもいいじゃないか! 生活が楽になり、幸せなんだ

    • 持続不可能な古民家

      “古民家村だより“ という番組を見ている。 ドイツ人の建築家が日本の古民家を再生する。 そこに移住する人たちがいる。 素敵な話だ。 私も住みたい。 しかし 古民家とは、 世代を継いで残ってきた人の住処だ。 建築家の妻が庭いじりをする。 「私が死んだら終わりね」と笑う。 そこに移住者の子供がいない。 一代限り。 というか、建築家は庭いじりをしないのか? まあいいか。 古民家が好きだ。 古いものが好きだ。 そこに先人の知恵があり、息遣いがある。 永い時間を思う。 私

      • 幾つになっても魅力的な所に行きたい

        歳をとっても行きたいところ どんな所だろう 年寄りばかりは嫌だな 愚痴っぽくなる 若者がいれば 説教の一つもしたくなる もちろん いろいろ言われたくない この歳になって 誰かに 尊敬できる年長者 なら、いいかな 優しく微笑みながら そーんなこともわからねーのかw と言ってほしい あ なんか 嫌なことばかりが先に出てくるのは まだ他人事だと思っているからか 笑っていられるところがいいな 誰かに気兼ねする事なく 年齢を気にせず 腹の底から笑いたい 好きなことはやり

        • 花鳥風月を愛でない人たち

          満開の花桃 この季節、少し歩けば何かしらの花が咲いている。 人さまの家の庭木をはじめ、公園や川沿い。 春風。 青い空。 咲き誇る花。 枝の間を小鳥が舞う。 言葉を失う。 呼吸が整う。 口角が上がる。 心が潤う。 花鳥風月 「最近の人は 花鳥風月を話さない。 いつでもどこでも 人の事ばかり考えて行き詰まる。」 と養老孟司さんが言っていた。 ぐんと視界が広がった。 腑に落ちた。 ほっとした。 この世は人間の世界ばかりできているわけではないんだ。 そもそも、 自分自身こ

        便利と幸せは関係がない

          ウクライナの2年

          戦場のジーニャ をみた。 ウクライナの戦場に心ならずも赴いた、 テレビカメラマンの自撮り映像を中心としたドキュメンタリーだ。 戦場カメラマンとか従軍報道とかの映像より遥かに生々しい映像が、 グイグイと迫って心に迫ってくる。 平和ボケの私が、 映像を飛び越えて、クラクラし、涙ぐみ、身も心も揺さぶられてしまった。 ウクライナでは 一般市民に招集がかかり、戦場に赴くことがあたりまえにある。 テレビ局のカメラマン、スポーツインストラクター、鉄道の技術者、IT技術者、ギタリスト

          ウクライナの2年

          オーバーオールを着た青い目の大きな人

          オーバーオールを着た青い目の大きな人が ゆっくりと目の前に現れて、 優しげにニコニコと微笑みながら、 わからない言葉で何か言っている そして 「立ってください」 と優しい女性の声がする なんだこれは 私なら、怖くて言うことを聞きます ユマニチュードが嫌いだ 日本の文化を見直すべきだ *話をする時は相手の目を見て話しなさい “目の色が変わる“とか“顔色が“…とか、日本人固有の表現で外国にはない 挨拶は正面でお辞儀をする *目は口ほどに物を言う 子供が人の顔を見るとき、

          オーバーオールを着た青い目の大きな人

          ホッとする、変わらない風景 田んぼ

          都県境も近い埼玉県志木市から、荒川を渡る秋ヶ瀬橋を自転車で行く。 急に拡がる景色に、50メートルくらいの高さの橋の上から足のすくむ思いで一面の田んぼを見渡す。 お盆も明けて20日になり、半ば諦めていた風景が広がっていた。 天候の影響もあるのだろう、お盆過ぎには全て稲刈りが終わっていたこともあった。 実りの秋、収穫も近い。 このままで充分、心が動く。壮大なアートである。 暑い風が吹く。田んぼの匂いがする。 奥に映るのは秋ヶ瀬取水堰、向かって右に荒川が流れている。 子供の頃

          ホッとする、変わらない風景 田んぼ

          東久留米 南沢氷川神社

          黒目川を辿り都県境を超えて支流の落合川をのぼると、南沢湧水地がある。 こんこんと溢れるように湧く湧水地のそばに、神社がある。 大きな木に囲まれ、すぐ近くにある湧水群、緑豊かで適度に人の手が入り美しさを保つ落合川の源流域にある小高い山の上に建つ小さな神社が、悠然としている。 足の悪い年配の女性が、ゆっくりと階段を登ってくる。鳥居の前で一礼し、手水で清め柏手を打つ。 年に一度、来るか来ないかのほぼ旅人の私を、この辺りの人の何気ない日常に、一気に引き込んでくれる。 観光気分で浮つい

          東久留米 南沢氷川神社

          発言の自由

          考える猫。 やっぱりおかしい。 ミーティングで発言しずらいから、静かにしてくれと言われた。 発言できないのは、私達のせいだそうです。 言い方がキツい、他の人も含めてわぁっとなるから言いずらいのだとか。 小学生か 自由な発言を制限する これはファシズムです 情報統制とか表現の不自由とか 忖度の助長とか大本営発表とか と、たいして変わりません。 優しい口調なら厳しい言葉でもいいのか。 他の人が冷静に順番に反論すればいいのか。 厳しい口調や冷静になれないことには理由があり

          発言の自由

          宇宙人ジョーンズ

          嗚呼、このロクでも無い素晴らしき世界… 宇宙人ジョーンズになった気分だ。 いつまでたっても ひとに裏切られ いつまでたっても ひとを信じている 期待しなければいい とさえ思う もう 自分の事など、どうでも良い 守るものなど無い ただ 人一倍考えて おかしいことはおかしい と 言っていかなければ どんどんおかしくなっていく ジョーンズのように 一緒にやってみて失敗して やっぱりロクでも無いと思うけど 宇宙から見れば 素晴らしき世界 と思いたい でも 地球人の私は

          宇宙人ジョーンズ

          役に立つ

          福祉系の講演やTV番組の中で、役に立つ立たない、という言葉についての議論になる。 が、いつも浅くて辟易する。物足りないというか、根本からなってない。 そもそも、 人が役に立つ、とはなんだ。 人の役に立つ、のは道具ではないか。 誰かのためになる、とか。 世の中のためになるとか。 社会のためとか 愛する誰かのためとか… 欲をかくにもほどがある。 そこにいる それだけで充分 生命も物も 見える物感じる物、 全く同じものはひとつとない かけがえのないもの。 かけがえのない、

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