現職での経験をつらつらと
私事ですが、11月末をもって長年勤めてきた「人材育成業界」を卒業することになりました。
約10年、本当にお世話になったお仕事ですし、沢山の成長と経験が得られた
仕事でもあったため、そんな思い出をつらつらと記録していきます。
業界というよりは今の会社だからこその経験も大きいです。
想像力の大切さにこれでもかというほど直面
人材育成のお仕事は、常に答えのないことの連続でした。会社としても前例がないことが多く、都度、ベストなソリューションを対話で考え、創造し、不確かな未来に向けて自分で納得解を得ながら前に進んでいく。
私が最も苦手とする「頭の使い方」を強烈に経験ができたとも言えます。
営業のお仕事というと、一人で、沢山のお客様を訪問し、関係性が築けて仕事の機会が増える、という要素もありかもしれません。
ただ、私が携わってきたお仕事ではそのようなことばかりではなく、「想像」と「創造」がとても大切な仕事であったため、学生の時に培ってきた回答がある勉強方式とは180度異なり、とても苦労した反面、柔軟な発想が身についたと思います。人と対峙する私達にとって、想像力を働かせることは欠かせないことだと思いますが、過去の自分に比べるととてつもなく想像できることが増えています。
できることを考える
「できないことよりもできることを考える」
この考え方にも、毎日毎日向き合う日々でした。会社としては、出来上がったばかりのタイミングで参画したため、色んなことがない、という状況で働いてきましたが、おかげさまで、「なければつくればいいじゃん」という今までの自分にはなかった考え方が持てるようになりました。
思い返せば、お客様も自分で開拓をしたし、ソリューションも新しいものを沢山つくるきっかけができたし、チームの中でも模範となるモデルの土台を少しだけつくることができました。新卒で入社した会社では、すでにあるものが多かった環境でもあり、0から何かを作るという経験は少なかったのですが、その経験ができたのは大きな財産でした。
今となっては、「私の身一つがあればとりあえず大丈夫」という根拠のない自信が持てるようになっていますが、それは、勤めた会社や人材育成というお仕事の経験がそうさせているものです。
生きていくことも同じかもしれません。できないこと、ないことが沢山ありますが、だからといってダメになることはなく、ないからこそ自分が生み出していけばいいだけのシンプルなことが多いです。「ないことを嘆くより、できることをみつける」、今後もこの姿勢は忘れずに過ごしていきたいです。
感謝の気持ちを大切に
当たり前のことかもしれませんが、自分ができることは一人で成り立っているのではなく、知らないところで誰かが何かしら手助けしてくださっていることを色んな場面で実感することができました。特に、チームで動くことが多かったため、一つの仕事を進める上でも、常に協力と支援、人の力の偉大さに触れさせていただく機会でした。
自分の目標を達成すること、成果を出すことは勿論モチベーションにつながりますし、営業としては最も自己肯定感が上がる瞬間かもしれません。ただ、それだけではなく、誰かと一緒に仕事を進めること、時にはぶつかり合いながらも協力した先に見える世界観。これまでの自分が意識しているようで、深さが浅かったことについて、少しだけ、深さが増した気がします。
自分のことで精一杯の時が多いですが、次の仕事でも、一緒に働く仲間をリスペクトし、共に成長していけるよう関わりを大切にしていきたいです。
言葉に沢山触れ、言葉を大切にするようになった
人材育成の仕事を通して、沢山の本を読むきっかけが得られました。
また、社会構成主義という考えの通り、「言葉」が世界観を作る仕事でもあるため、自分の使う言葉、相手の発する言葉が示す意味、このようなことを常に気にかける習慣が身につきました。
これまでの私は、勉強も嫌いでしたし、特に国語は大の苦手でした。
そんな自分が言葉に興味を持ち、本や人との会話を通して沢山のことを知れましたし、考え方もクリティカルかつ論理的な部分も養われたと感じます。
仕事をする上で、話す、聞く、考える、という行動は共通して必要な要素だと思いますが、まるっと学べる業界でもあったかと感じます。
次の仕事でも対人関係が中心なので、これまでの仕事を通じて大切にしてきた「言葉」について、引き続き、丁寧に向き合っていきたいです。
ストレス耐性
これは仕事とか業界というよりは会社の環境が大きいです。
大手グループ会社の中にいながらも、ベンチャーと同じ環境だったため、
これまでに味わったことのない大変な出来事もたくさんありました。
特に人間関係が大きかったです。特段何か問題があったり、乗り越えられなかったことがあったわけではないですが、人の本質みたいなものに触れることが多かった気がします。また、組織としても、人対人に起こる問題から目を背けず、きちんと向き合って解消していく風土であったため、逃げていた自分からするととても学びになることが多かったです。
そのような経験を通して、ありがたいことに、ストレス耐性が過去よりも増しています。力強く生き抜くためにも本当に大事な経験だったと感じます。
まだまだ、書き足りないこともありますが、
今朝、コーヒーを飲みながら、ざっと振り返りをしていたことを
言葉にし、私の中での記録にしてみました。
こうして言語化してみると、そのままの文章は頭の中に残っていないですが
私の中でも整理され、断片的に記憶に刻まれていく気がします。
(振り返りって大事ですね!!)
振り返ってみると、沢山の感謝です。本当にありがたい経験をさせていただきました。また、10年も携わってきた人材育成業界にもとても感謝です。
人として沢山の成長ができました。
まだまだ、生きている限り仕事は続きますし、色んな出来事に直面すると思いますが、人が生き続けるためにも微力ながら信念を持って携われる仕事につき、仕事を通して、より良い社会を作っていけたらと思います。
皆様からいただいたサポートは大切に使わせていただきます!これからも勇気が出るような記事や学びにいただける文章を書いていきます!よろしくお願いします(*´∀`*)