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働く精神障害者の自助会 雇もれびの会の立ち上げからの歴史を振り返る

【働く精神障害者】20代で統合失調症と診断され服薬しつつ、アルバイトから復職を始めて、29歳から週30時間のパートの仕事をしていた。2000年代初には精神科ユーザーには就労が難しいと思われていた。
【精神障害者の自助会】そんな中、精神科医に勧めで就労体験を語る会を開いた。精神科デイケアで就労アンケートを集めた。同じように働いている当事者同士で集まった。精神保健福祉士もサポートしてくれた。
【働く精神障害者の自助会】精神障害者として向精神薬を服薬しながら働くノウハウや就職活動、バイト情報、面接情報、就労支援の仕組みや就労支援施設についての情報を集めた。集めた情報は記事に書いた。精神科デイケア内の月一回発行の会報に記事を載せてもらった。精神科が経営するカフェで就労体験を語る会を開いた。
【働く自助会を作る】就労支援を受けて障害をオープンにして働いている当事者の話をみんなで聞いた。障害者支援の行政機関から講師を招いて講演会を開いた。
【雇もれびの会】グループとして名前は木に関係する名前の中のから、太陽の光を浴びている木をイメージしてこもれびの会とした。検索すると山のようにこもれびの会はあった。雇用の雇を使って、雇もれびの会と書く事にした。
【精神障害自助会のブログ】
ブログとツイッターを始めた。語る会を精神科の近くの地域の公民館で開いた。部屋を借りて一人で待つ。誰も来ない。当初の仲間は仕事が忙しくなったり、体調が優れなかっりですれ違うようになった。
【地域の精神障害自助会】
チラシを印刷した。精神科デイケア、精神科外来、精神科の経営する喫茶店にチラシを置かせていただいた。自助会の就労を語る会を地域の公民館で開き、初めて別の精神科に通う当事者が訪ねて来てくれた。
【精神科ユーザー体験記】
精神科ユーザーの就労体験記を書き始めた。すぐに出版したかった。自費出版は100万円ぐらい必要らしかった。
【自助会マガジン】
定期的な出版物の雑誌づくりを主治医に勧められた。印刷費用も主治医が、広告掲載という形で支援してくれた。
【地域企業を取材】
雑誌マガジンの取材を地域の企業にした。同じ精神科ユーザーが就労している企業の取材だ。部長さんや人事担当者が応対してくれた。広告掲載と資金協力もしていただいた。

【投稿】働く広場という障害者の就労支援の行政刊行物へ記事を投稿した。精神障害者支援の専門雑誌に2誌も投稿した。どちらも採用され掲載された。
【助成金】
自助会の発行するマガジンと語る会の運営のために市民活動への助成金を申請した。大和証券福祉助成金とあいちモリコロ基金の助成金をいただいた。
【マガジン郵送】
語る会の内容を紙マガジンに印刷して、地域の精神科、就労支援施設、保健所、行政、新聞社に郵送した。150箇所ぐらい。手作業で印刷して折って、封筒に入れて、宛名を貼り送った。
【自助会のブログ】
語る会の内容は当初は紙媒体にか掲載しなかった。インターネットでは情報が独り歩きしそうに思えた。語り手の安心感を得るためだった。そのうち、参加者の同意が出来てからはブログとしてインターネットにも投稿した。
【助成金と年間予算】
助成金はほぼ毎年申請して採択された。10万円から30万円規模が多かった。100万円規模の助成金でも実行部隊はほぼ一人なので、回しきれない。50万円ぐらいの年間予算の活動を数年間続けた。
【印刷と郵送】
マガジンは手作業から印刷業者へ、郵送代行業者も使った。障害者雇用をしている郵送代行業者を選んだ。
【他の自助会】
他の自助会の知り合いも出来た。精神障害の自助会もあれば、引きこもりの自助会、発達障害者の自助会もあった。助成金を共同で使うような自助会もあった。
【就労支援施設の計画】
就労支援施設を自分たちで作る計画もした。名古屋市は、就労支援就労の設立に力を入れていた時期だった。不動産契約とサービス管理責任者が見つかれば、出来そうな計画だった。
【心理カウンセラー】
心理カウンセラーさんと知り合った。精神科ユーザーのカウンセリングも扱う。
【薬剤師】
薬剤師さんとも知り合った。地域の薬剤師会に電話して自助会に協力してくれる薬剤師さんを紹介していただいた。
【臨床心理士】
以前からお世話になっていた臨床心理士さんは、独立して就労支援施設を設立された。その臨床心理士さんには、独立してからもたいへんお世話になった。
【精神科看護学教員】
精神科看護学の教員さん。精神科デイケアに研修に来ていた学生時代に知り合った。教員となってからも自助会活動に熱心に協力してくれた。
【薬学部教授】
薬学部教授さんとは、東京の活動家が繋いでくれた。教授が統合失調症の向精神薬の研究と薬剤師教育の一環で統合失調症患者のスティグマ教育に取り組むタイミングだった。
【医学部教授】
精神科医学部教授さんは、大学に電話とメールをした。私の主治医の出身大学の先生で、同じ精神科で月に一度外来診察もしていた。精神科教授の健康セミナーを開いた。
【地域の複数の自助会】
地域の自助会が一堂に会するパーティーにも運営委員として参加した。そのパーティーへも助成金を獲得できた。
【家族会】
精神障害者の家族会とも知り合った。親の会がメインだが兄弟姉妹という家族もいる。家族会は歴史が長くて活動も認められている。行政への意見を代弁している。
【減薬】
長く精神科ユーザーだったが、長期に渡り、自己流で減薬していた。クローズでフルタイムのサラリーマンに就職できたタイミングで断薬にも成功した。すぐに精神障害者手帳は返納した。

【断薬】
断薬後3年ほどだが統合失調症の再発はない。発達障害者の症状なのかサラリーマンとして人間関係のトラブルは多発した。向精神薬は幻覚を抑える訳ではなく、他人とトラブルを起こしやすい特性を抑えていたのかもしれない。

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