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公立育ちだって、いいじゃない

私は、大学と幼稚園をのぞいて公立育ちだ。それが当たり前で、何も感じずに過ごしていたけれど、最近県立高校の同級生が、子どもを小学校から私立に入れたというのでびっくり。お受験なんて超上流階級の世界だと思っていたのに、身近なところにいた。ちなみにその友だちはマックとガストを愛する庶民派である。「えー!すごい!」と仲間内で驚いてしまった。

自分が私立で育っていたら我が子にも、というのは分かるけど、「私たち公立で育ったけど、まともに生きてるじゃん?」「大学に入ってしまえば、公立出身も私立出身も同じじゃん?」「小学校から私立の後輩も、結局同じ会社じゃん?」と思ってしまう。

都内の私立高校も実質無償化らしいから、今は、親に気兼ねして公立ということもないのか。行きたい高校にいけるのはいいことだ。でも公立があるんだから、私立まで無償化にしなくてもいいのに、と公立育ちの私は思う。

息子を私立高校に入れた友だちは、「私立の学校を見学すると校舎がきれいだし、至れり尽くせりだし、ぼろぼろの公立との格差にびっくりして、公立に入れるのがかわいそうになってしまった」と言う。

確かに公立の校舎は、ぼろかった。小学校なんてベビーブームで教室が足りずに校庭に工事現場みたいなプレハブ校舎を建てていたし、プールも年季が入っていてアメンボが泳いでいた。中学は体罰がまかり通っていた時代なので、先生たちに対して思うところは大いにある。でも子どもながらに、世の中にはいろんな人がいるということを知ったし、社会勉強になっていたと思う。

たまたま私が環境に恵まれていたからそう思えるのかもしれない。小中は学級崩壊もいじめもなかったし(私が知らなかっただけかもしれないけど)、高校にいたっては、先生たちが魅力的で、同級生がみんな性格が良かった。変な校則もなかったし、先生が生徒を信頼していて、自由で楽しかった。

ただ、インターナショナルスクールには憧れる。あれはかっこいい。子どものときから人種を超えて友だちができるなんて最高じゃないか。もし自分に子どもがいてお金持ちだったら、強力に推し進めるね。まぁ妄想でしかないけど。



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